過去の仲間たち
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― 江戸・万事屋の裏路地 ―
夕方、日が傾きかけた路地裏。
タバコをふかしていた真島の隣に、銀時がやってきた。
何も言わず、並んで腰掛ける。しばしの静寂。
「……なぁ、あいつ、そっちでちゃんと飯食えてんのか?」
ふいに、銀時がぽつりと口を開く。
真島は怪訝そうに顔を向けた。
「は? 普通に食うとるで。腹減った言うてメシの催促してくるくらいや」
「……そっか。なら、よかった」
そう言って銀時はふっと煙を吐き出した。
その横顔はどこか、懐かしい景色を思い出すようだった。
「……あいつ、昔は酷かったんだ。天導衆から逃げてきた時、まだ5歳だったのに、もう……人じゃなかった」
真島が目を細める。
銀時は続けた。
「絶食状態で、食い物見せただけで牙向いてな。箸持たせようもんなら、刀振り回して暴れた。飯どころじゃなかった」
「……」
「眠るのもな。機械で強制的に睡眠コントロールされてたせいで、自分ひとりじゃ眠れなかった。ずっと怯えて……誰かの手がないと寝れねぇ子だった」
真島は思わず、煙草をポケットに押し込んだ。
何かを噛み締めるように、唇が強く閉ざされる。
「……今は、そんなん、全然感じられへんけどな」
「それがいいんだよ。お前の前で、あいつが普通に笑って、食って、眠れてるなら――それが何より、救いだ」
銀時は目を細めたまま、真島のほうをちらりと見た。
「黙ってたのは分かる。……けど、あいつがそれ知っても、お前のとこに戻る気は変わんねぇと思うぞ」
「……わかっとる。でも、ワシは……もうちょい、ちゃんと知ったうえで、支えてやりてぇんや」
「なら、覚悟決めな。あんたはあの子の“闇”は、まだ全部見えちゃいねぇよ」
真島は静かに頷いた。
愛する者の重さを、真正面から受け止める覚悟が、確かにその瞳に灯っていた。
―― 江戸・あやかの家前 ――
荷造りも終わり、夕日が傾く頃。
「ああ、そうだ。最後にこれ、忘れ物」
あやかがふっと思い出したように、懐から何かを取り出して真島に手渡す。
それは、革張りの…警察手帳。
「ん……? これは……?」
ぱら、と中を開く真島の目に飛び込んできた肩書きに、思わず目が点になる。
「……警察庁長官補佐? しかも……真選組の、武装警察・暗殺隊、隊長ぉ?」
驚愕で硬直する真島。
それを見たあやかは、くすっと笑った。
「そ、驚いた? そういや、こっちでの職業言ってなかったね」
「いやいやいや、もっと早よ言わんかい! ワシ、女警官に惚れとったんか……いや、せやけど“暗殺隊隊長”ってお前、職業極道よりヤバいぞ」
「お互い様でしょ?」
笑いながら二人見つめ合う。
そんな空気を壊すように、後ろからわらわらと現れる万事屋メンバー。
「おーい、荷物これで全部かー?」
「重っ……あやかさん、これホントに全部要るアルか?」
「さっきの箱、全部刀だったよね……?」
銀時、神楽、新八が、腕いっぱいに荷物を抱えてやってくる。
「助かるよ、みんな。ありがとね」
「ったく、お前が幸せになってくれるなら、それでいいって話だよ」
銀時がにやっと笑って言う。
そして――
その時だった。
通りの先で、ざっ…と足音。
街路に立ちはだかる十数人の浪士たち。
刀を手に、鋭い視線をこちらに向けてくる。
「……どうやら、お見送りどころじゃなさそうだな」
「攘夷の残党……こっちが白夜叉と紅夜叉ってバレたのかもね」
そう、あやかと銀時はかつて攘夷戦争の頃。あやかの活躍は2年程だったが、紅夜叉と白夜叉と恐れられた元攘夷志士。
銀時がふっと目を細める。
浪士の一人が叫ぶ。
「貴様らをここで仕留める……攘夷の裏切り者め!!」
その瞬間。
カチン――
銀時が木刀を肩に担ぎ.あやかと背中合わせに立った。
「ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあやかましいんだよ。発情期ですかコノヤロウ!」
「この白夜叉と紅夜叉の首、取れるもんなら取ってみやがれ!」
――ドン!
戦闘が始まる。
銀時とあやかがまるで舞うように、息を合わせて敵を斬り裂いていく。
「うおおおお! しゃあああああっ!!」
真島もすぐさま参戦。敵の刀を手で受け止め、そのまま相手の顔面に蹴りを叩き込む。
「誰が発情期や!! ワシは今ラブラブ期やボケェッ!!」
「真島さんそれ発情期と変わんないよ!!」
新八が叫びながらも応戦。
「神楽アル! ノリで全部ぶっ飛ばすヨ!!」
「了解ー!!」
神楽の拳が地面を割る――!
次々と倒れていく攘夷浪士たち。
最後の一人が悲鳴と共に逃げていった頃、街には静けさが戻る。
「……はぁ。やっぱり、江戸って……騒がしい」
「そりゃ、お前が帰ってきたからだろ」
銀時のその言葉に、あやかは少し目を細めて――そして、笑った。
夕方、日が傾きかけた路地裏。
タバコをふかしていた真島の隣に、銀時がやってきた。
何も言わず、並んで腰掛ける。しばしの静寂。
「……なぁ、あいつ、そっちでちゃんと飯食えてんのか?」
ふいに、銀時がぽつりと口を開く。
真島は怪訝そうに顔を向けた。
「は? 普通に食うとるで。腹減った言うてメシの催促してくるくらいや」
「……そっか。なら、よかった」
そう言って銀時はふっと煙を吐き出した。
その横顔はどこか、懐かしい景色を思い出すようだった。
「……あいつ、昔は酷かったんだ。天導衆から逃げてきた時、まだ5歳だったのに、もう……人じゃなかった」
真島が目を細める。
銀時は続けた。
「絶食状態で、食い物見せただけで牙向いてな。箸持たせようもんなら、刀振り回して暴れた。飯どころじゃなかった」
「……」
「眠るのもな。機械で強制的に睡眠コントロールされてたせいで、自分ひとりじゃ眠れなかった。ずっと怯えて……誰かの手がないと寝れねぇ子だった」
真島は思わず、煙草をポケットに押し込んだ。
何かを噛み締めるように、唇が強く閉ざされる。
「……今は、そんなん、全然感じられへんけどな」
「それがいいんだよ。お前の前で、あいつが普通に笑って、食って、眠れてるなら――それが何より、救いだ」
銀時は目を細めたまま、真島のほうをちらりと見た。
「黙ってたのは分かる。……けど、あいつがそれ知っても、お前のとこに戻る気は変わんねぇと思うぞ」
「……わかっとる。でも、ワシは……もうちょい、ちゃんと知ったうえで、支えてやりてぇんや」
「なら、覚悟決めな。あんたはあの子の“闇”は、まだ全部見えちゃいねぇよ」
真島は静かに頷いた。
愛する者の重さを、真正面から受け止める覚悟が、確かにその瞳に灯っていた。
―― 江戸・あやかの家前 ――
荷造りも終わり、夕日が傾く頃。
「ああ、そうだ。最後にこれ、忘れ物」
あやかがふっと思い出したように、懐から何かを取り出して真島に手渡す。
それは、革張りの…警察手帳。
「ん……? これは……?」
ぱら、と中を開く真島の目に飛び込んできた肩書きに、思わず目が点になる。
「……警察庁長官補佐? しかも……真選組の、武装警察・暗殺隊、隊長ぉ?」
驚愕で硬直する真島。
それを見たあやかは、くすっと笑った。
「そ、驚いた? そういや、こっちでの職業言ってなかったね」
「いやいやいや、もっと早よ言わんかい! ワシ、女警官に惚れとったんか……いや、せやけど“暗殺隊隊長”ってお前、職業極道よりヤバいぞ」
「お互い様でしょ?」
笑いながら二人見つめ合う。
そんな空気を壊すように、後ろからわらわらと現れる万事屋メンバー。
「おーい、荷物これで全部かー?」
「重っ……あやかさん、これホントに全部要るアルか?」
「さっきの箱、全部刀だったよね……?」
銀時、神楽、新八が、腕いっぱいに荷物を抱えてやってくる。
「助かるよ、みんな。ありがとね」
「ったく、お前が幸せになってくれるなら、それでいいって話だよ」
銀時がにやっと笑って言う。
そして――
その時だった。
通りの先で、ざっ…と足音。
街路に立ちはだかる十数人の浪士たち。
刀を手に、鋭い視線をこちらに向けてくる。
「……どうやら、お見送りどころじゃなさそうだな」
「攘夷の残党……こっちが白夜叉と紅夜叉ってバレたのかもね」
そう、あやかと銀時はかつて攘夷戦争の頃。あやかの活躍は2年程だったが、紅夜叉と白夜叉と恐れられた元攘夷志士。
銀時がふっと目を細める。
浪士の一人が叫ぶ。
「貴様らをここで仕留める……攘夷の裏切り者め!!」
その瞬間。
カチン――
銀時が木刀を肩に担ぎ.あやかと背中合わせに立った。
「ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあやかましいんだよ。発情期ですかコノヤロウ!」
「この白夜叉と紅夜叉の首、取れるもんなら取ってみやがれ!」
――ドン!
戦闘が始まる。
銀時とあやかがまるで舞うように、息を合わせて敵を斬り裂いていく。
「うおおおお! しゃあああああっ!!」
真島もすぐさま参戦。敵の刀を手で受け止め、そのまま相手の顔面に蹴りを叩き込む。
「誰が発情期や!! ワシは今ラブラブ期やボケェッ!!」
「真島さんそれ発情期と変わんないよ!!」
新八が叫びながらも応戦。
「神楽アル! ノリで全部ぶっ飛ばすヨ!!」
「了解ー!!」
神楽の拳が地面を割る――!
次々と倒れていく攘夷浪士たち。
最後の一人が悲鳴と共に逃げていった頃、街には静けさが戻る。
「……はぁ。やっぱり、江戸って……騒がしい」
「そりゃ、お前が帰ってきたからだろ」
銀時のその言葉に、あやかは少し目を細めて――そして、笑った。