警察庁のケジメ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
江戸行きが決まった数日後、あやかは桐生と錦山を連れて、神室町の裏通りにある和装専門店に足を運んでいた。
「なぁ…本当にこれ、着なきゃだめか?」
鏡の前でやや困惑気味な桐生が、試着した羽織を直しながら聞いた。
「え?そりゃそうでしょ。あっちじゃスーツなんて逆に目立つんだから!」
あやかはズバッと言い切ると、店員に「もうちょい地味めのもある?」と追加を頼んだ。
錦山はというと、妙に乗り気で派手な色の羽織や着流しを片っ端から試していた。
「これ見てみ?白に金の刺繍!俺、こういうの似合うと思わないか?」
「錦、お前は遊郭の若旦那か」
と、桐生が即ツッコミを入れる。
「んで、真島の兄さんは?」と錦山が尋ねると、あやかは笑いながら答えた。
「兄さんは前回行った時に一式持ってるから、そのままでOKだってさ。着物でも真島さんは蛇柄っぽい羽織だよ!」
「それ、江戸でも浮くだろ…」
桐生が頭を抱える。
「でも似合ってるからいいの。真島さんは何着ても真島さんって感じだから」
そう言ってあやかは桐生の肩をポンと叩いた。
最終的に、桐生は渋めの赤色の着流しに灰色の羽織もの、錦山は金と白の派手目な着流しに決定。
「あー、みんな似合ってる!これで江戸でもバッチリだね!」
そう言ってニコニコのあやか。彼女の視線の先には、遠くでちょっと得意げな顔をしている真島の姿もあった。
「さて…そろそろ準備整ったかな。いざ、江戸へ!」
買い物を終えた一行は、神室町の裏通りを抜け、あの「セレナ面」の小さな路地へと向かっていた。
夕方になり、オレンジの街灯が神室町を優しく照らし始める頃──、真島がいつもの蛇柄ジャケットの上に黒地の羽織を羽織って現れた。
「お、待たせたなァ。ほら、着替えて来たでぇ」
「うわ、真島さん渋いなぁ!完ッ全に江戸の親分だなぁ!」
錦山が感心しながら拍手を送る。
「お前は相変わらず派手やな…」
桐生は呆れ顔で錦山を一瞥すると、ふと視線を横にやる。
「…おい、あれ……」
そこには、いつもの洋装とは打って変わって、真選組の隊服を身に纏ったあやえの姿があった。黒のジャケットにショートパンツ。しかもニーハイだ。腰には刀を2本ぶら下げて。
背筋をピンと伸ばし、目元は凛と引き締まっている。その制服は、彼女の芯の強さをそのまま映したようだった。
「お、おい…それ、本気か……」
桐生が目を見開く。
「ふふ、久しぶりに向こうの警察の隊服着たんだけど…ってそんなにジロジロ見られると恥ずかしいな…!」
あやえは少し照れくさそうに笑いながらも、凛々しく前を向いた。
「初めて見たな、あやかのその姿……。でも、めちゃくちゃ似合ってるで」
真島も思わず目を細めた。
「ここに来たのも、いつぶりだ?」
路地の前に立った桐生が、少し懐かしそうに呟いた。
「お前と初めて会ったのも、この辺だったよな。あの時のこと、今でも覚えてる」
「私も。あの時は、本当にお世話になりました!」
あやかは、胸元から大切に包んだ包みを取り出す。
それは、妖刀──紅桜。
彼女自身が選んだ刃だった。
刀をそっと抜き、柄元に仕込んでいた自身の血の小瓶を開ける。
紅い雫が、刃先に落ちた瞬間──
「っ……!」
刀身が鈍く輝き始め、やがて刃全体を包むように眩い光が膨れ上がっていく。
「これは……!」
「うわっ、なんだこれ……!」
錦山と桐生が思わず目を細める中、あやかはまっすぐ路地の先を見つめる。
「行こう、江戸へ──」
光に包まれた四人の姿は、やがてスッと消えるようにその場から姿を消していった。
その路地には、ただ静かに街灯の明かりが残されていた。
「なぁ…本当にこれ、着なきゃだめか?」
鏡の前でやや困惑気味な桐生が、試着した羽織を直しながら聞いた。
「え?そりゃそうでしょ。あっちじゃスーツなんて逆に目立つんだから!」
あやかはズバッと言い切ると、店員に「もうちょい地味めのもある?」と追加を頼んだ。
錦山はというと、妙に乗り気で派手な色の羽織や着流しを片っ端から試していた。
「これ見てみ?白に金の刺繍!俺、こういうの似合うと思わないか?」
「錦、お前は遊郭の若旦那か」
と、桐生が即ツッコミを入れる。
「んで、真島の兄さんは?」と錦山が尋ねると、あやかは笑いながら答えた。
「兄さんは前回行った時に一式持ってるから、そのままでOKだってさ。着物でも真島さんは蛇柄っぽい羽織だよ!」
「それ、江戸でも浮くだろ…」
桐生が頭を抱える。
「でも似合ってるからいいの。真島さんは何着ても真島さんって感じだから」
そう言ってあやかは桐生の肩をポンと叩いた。
最終的に、桐生は渋めの赤色の着流しに灰色の羽織もの、錦山は金と白の派手目な着流しに決定。
「あー、みんな似合ってる!これで江戸でもバッチリだね!」
そう言ってニコニコのあやか。彼女の視線の先には、遠くでちょっと得意げな顔をしている真島の姿もあった。
「さて…そろそろ準備整ったかな。いざ、江戸へ!」
買い物を終えた一行は、神室町の裏通りを抜け、あの「セレナ面」の小さな路地へと向かっていた。
夕方になり、オレンジの街灯が神室町を優しく照らし始める頃──、真島がいつもの蛇柄ジャケットの上に黒地の羽織を羽織って現れた。
「お、待たせたなァ。ほら、着替えて来たでぇ」
「うわ、真島さん渋いなぁ!完ッ全に江戸の親分だなぁ!」
錦山が感心しながら拍手を送る。
「お前は相変わらず派手やな…」
桐生は呆れ顔で錦山を一瞥すると、ふと視線を横にやる。
「…おい、あれ……」
そこには、いつもの洋装とは打って変わって、真選組の隊服を身に纏ったあやえの姿があった。黒のジャケットにショートパンツ。しかもニーハイだ。腰には刀を2本ぶら下げて。
背筋をピンと伸ばし、目元は凛と引き締まっている。その制服は、彼女の芯の強さをそのまま映したようだった。
「お、おい…それ、本気か……」
桐生が目を見開く。
「ふふ、久しぶりに向こうの警察の隊服着たんだけど…ってそんなにジロジロ見られると恥ずかしいな…!」
あやえは少し照れくさそうに笑いながらも、凛々しく前を向いた。
「初めて見たな、あやかのその姿……。でも、めちゃくちゃ似合ってるで」
真島も思わず目を細めた。
「ここに来たのも、いつぶりだ?」
路地の前に立った桐生が、少し懐かしそうに呟いた。
「お前と初めて会ったのも、この辺だったよな。あの時のこと、今でも覚えてる」
「私も。あの時は、本当にお世話になりました!」
あやかは、胸元から大切に包んだ包みを取り出す。
それは、妖刀──紅桜。
彼女自身が選んだ刃だった。
刀をそっと抜き、柄元に仕込んでいた自身の血の小瓶を開ける。
紅い雫が、刃先に落ちた瞬間──
「っ……!」
刀身が鈍く輝き始め、やがて刃全体を包むように眩い光が膨れ上がっていく。
「これは……!」
「うわっ、なんだこれ……!」
錦山と桐生が思わず目を細める中、あやかはまっすぐ路地の先を見つめる。
「行こう、江戸へ──」
光に包まれた四人の姿は、やがてスッと消えるようにその場から姿を消していった。
その路地には、ただ静かに街灯の明かりが残されていた。