関東進出
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【関西・近江本家前】
真島が撃たれた翌日、静かだった関西の空気が一変した。
桐生一馬――かつて「堂島の龍」と呼ばれ、神室町だけでなく全国の極道たちに名を轟かせた男。その怒りは、もはや理屈では止まらなかった。
「あの一発が命取りや……近江の看板、よぉ覚えとけや」
拳ひとつで、護衛も関係者も、幹部格の連中すら圧倒。
周囲の人間が恐怖に怯える中、桐生の瞳にはただひとつ、「大事な人間を傷つけられた」怒りしかなかった。
――そして、その場で薬の流通経路を押さえつけ、近江の男どもを徹底的に叩き潰した。
「薬も手ェ引け。それができないらなら、次は……本家ごと沈める」
その言葉に、誰もが言葉を失い、近江の幹部連中は膝をついた。
堂島の龍が再び目を覚ました。
その事実が、一瞬にして関西中の裏社会を震え上がらせた。
【神室町・病院】
真島吾朗、退院。
「お騒がせしましたわ~っと。……まぁ、これくらいで死ぬようなタマちゃうやろ」
包帯こそ巻かれているが、顔色は思ったよりも悪くない。
あやかに支えられながらも、本人は笑顔を絶やさなかった。
「にしても……やっぱ桐生の叔父貴はとんでもねぇなぁ。関西の連中、龍の名聞いただけでションベンちびりそうやったらしいで」
西田が小声でつぶやき、南が思わず吹き出す。
「けどそれだけじゃあらへん。姐さんがあんなにも泣いて……親父のために、どんだけ必死だったか。あれ見たら、誰でも戻ってきたくなるっちゅう話やわ」
真島は横目であやかを見て、ふっと目を細める。
「……へへっ、しばらくは無理せんとこか。ちょっとだけ、守りたいモンが増えてもたさかいな」
あやかは何も言わず、ただ真島の手をそっと握りしめた。