ルアは
ナイツは

ずっとあの日を忘れない

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ナイツとリアラが人間になってから‥
ナイツとリアラはハイスクール卒業後に
「コールマフィー・サーカス」という
サーカスのパフォーマーとなった
ルアやアイも
職に就いて忙しくなったがそれでも
彼らとは恋人して仲つむまじく
過ごしていた



「ふぅー‥‥」



机に向かい絵を描いていた
ルアはトントン、と肩を
叩いて大きく背伸びをした
机の上の紙に描かれていたのは
かつてのナイツの姿
ルアは絵本作家 兼 女優となっていた
そして今はかつて自分たちとナイツ達が
繰り広げた冒険を絵本にしていた




「そろそろ絵本を仕上げたいわね‥
でも疲れちゃった、少し休憩しましょ」




コーヒーを飲みながらソファに座り
一息ついているとスマホに通知が入った
ルアがスマホを除くと‥




「！ナイツ！」




ナイツからのメッセージが入っていた
ルアは飛びつきメッセージアプリを
開きメッセージを読んだ。



『ルア、今ちょっと時間いいか？
もう寝てたらゴメン、どうしても伝えたい
話があるからさ
近くの公園のベンチまで来てくれ』
「‥？」




話とはなんだろう、と疑問に思いつつも
ルアは返信をして
上着を羽織って外へ出た。




『いいわよ、今行く』



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「‥‥っさぶ‥」




ひゅう、と吹いた冷たい風に思わず
体を擦りながらナイツはルアを待つ
そしてさすっていた手をふと、手鏡のように
して眺め‥‥思いに浸る




「(人間の体もだいぶ慣れたな)」




人間の体になって最初は苦難が多かったが‥
ルアやアイ
ウィル、ヘレンの支えもあり直ぐに
この現実世界に溶け込むことが出来た




「‥‥」



昔の自分の手とは違う
骨ばって、大きな人間の手
あぁ、本当に人間なんだと
何度幸せを噛み締めた事か




「‥‥‥‥」




はぁー、と息を吐けば白い息が空気に溶け込んだ
ぼーっとしながら待っていると‥




「ナイツ！」
「！！」




愛しい彼女の声が聞こえてきて
ナイツは立ち上がるとルアの元へと
走り寄っていった。