恐怖の戦いの幕開けの巻

『この5人に勝てなければ
会長もヒーロー協会も
全宇宙のヒーローも滅びるのだ
そして宇宙は我が手に、は、は、は…』
「うるせー!!負けるか!!」
『破壊と殺戮のためヒーロー星に散らばった戦士たちよ、我が手に戻れ!!』



ひゅー…と要塞の中から
謎の物体が降ってきて
土蜘蛛は首を傾げる。




「なんだあれは」




そしてその謎の物体が降ってくると
その物体に向けて五体の細長いものが
集まってくる!





「あの細長いのがそうか…」
「五人おる、間違いないであろう」





その五体は謎の物体に向けて
集まってきてだんだんと手の形になる…!



「小指グリーン!!」
「親指イエロー!!」
「中指ブルー!!」
「人差し指レッド!!」
「そして親指グンジョー!!」

「グンジョー!?」
「グンジョー!?」
「なぜ群青なのだ!?他の色も
あったであろうが!!」




土蜘蛛のツッコミは華麗に無視された。





「「5人揃ってお手て戦隊指レンジャー!!グワシ!!」」
『ずこーっ!?』
「古いわ!!」




おそらく誰も知らないであろう
ギャグネタにずっこけた。
そして指レンジャーは
土蜘蛛らに向けて叫ぶ。




「お前たちなどよっちゃん様の敵では無い!
私たちだけで十分だかかってきなさい!」
「あっ、また離れたぞ!」
「一体なんの意味があってくっついたんだ!」
「さっきの笑いにもならぬ芸を
やりたかっただけであろう」

「茶化すな!!指レンジャーは
とても照れ屋さんなんだ
照れ屋さんのあまりとても強い真の姿を
一人一人その鋼鉄の中に隠しているのだ!」




よっちゃんの言葉に土蜘蛛は
ため息混じりに答えた。



「…にしても他の鎧はなかったのか?
その様な間抜けな鎧で戦われては
緊張感も何も無いわ」
「茶化すなと言ってるだろ!
鎧のセンスの悪さは本人たちが
1番気にしていることなのだ!」




だったらほかの鎧用意すればいいだろ

土蜘蛛は心の底からそう思った




『さぁこの指レンジャーと5対5の勝ち抜き戦
でもしてもらおうかな?ふふふこれは面白い!』
「何!?勝ち抜き戦!?5対5ってこっちは
会長入れても4人だぞ」



そう、こちらには人数は4人
明らかに人数が足りない上に
敵の方が人数が多いのだ…



「ちょっと!?何でわしを入れるのわしは会長
だよ偉いから戦わないよー!」
「ならばその分誰かが連戦し勝てば良いだけだ」
「そうだそうだ!勝ち抜き戦なら俺が先鋒に立って一人で5人
勝ち抜いてやる!つまりこっちは5人所か
俺一人で十分だ!」




血の気の多い土蜘蛛と勝利マンの
言葉に会長は心配そうに答える。





「し、しかしたった10分でヒーロー星を」
「会長!私は勝利マン!絶対負けません!!こっちは4人で余裕だ!!さぁおっぱじめようぜ!!」
「よーしわかった」
「こ、こら勝利マン…!」
「ごちゃごちゃ言わんで
上がってこい!!この要塞の上が
試合場だ!!」




要塞の上が試合場になっているらしく
上に上がってこい、と告げられて
4人は飛び上がり要塞の上へと飛んでゆく…




「よーし!!行くぜ!!」
「あと2人いた方がいいってー!!」
「よっちゃんめ、その余裕を壊してやろうぞ」

「バカめ俺たちに叶うと思っているのか?」
「これでヒーロー協会もおしまいだ」




試合場の上へと飛んでゆく…と、
試合場の上に誰かがもう既に1人
座っているのが見えた…
それに気がついた友情マンが指を指す



「あ、あれ試合場にもう誰か来てるぞ?」
「な、何!?そんな馬鹿な!」
「ヒーロー星にいるやつはあの4人以外全部倒したぞ!?」
「何かの間違いだ!!」

「「あっ、あれは!?」」



試合場の上にあぐらを描き座っていたのは…!!



「努力マン!!」




土蜘蛛が嬉しそうに名を呼んだ。
その場に胡座をかいていたのは
努力マンであった!!




「師匠、お待ちしておりました!
話は聞いた…私ひとりで全て片付けるつもりだったがよっちゃんを倒すにはウォーミングアップが必要そうだこれはいい…」
「お前いつの間に…しかしお前の出る幕はない!!敵は俺がこの手で倒すのだ!!」
「その手でか、それなら私は指一本だ」
「何おー!?」



突っかかる勝利マンを会長が間に入り止めた。



「まぁまぁ!努力マンの実力は200年の実力で凄いのだ、頼りになる……」
「…っ、勝手にしろ!!」



そして勝利マンが離れると
土蜘蛛が努力マンの肩を叩く。




「お主がおるのなら問題は無いな」
「師匠…!」




そして努力マンについて来ていた
スーパースターマンも合流し
ヒーローが5人集まり
戦いが始まる!
2/2ページ
スキ