恐怖の戦いの幕開けの巻

「さぁこれで手当ては終わった!!これでもう大丈夫、友達だろ?気にするな…」
「う、うっ…敵なのにありがとう」



友情マンがまだ腕に蜘蛛の糸が
付着しているヒットマンの治療を終え
抱き起こすとヒットマンはほろりと
涙を零した。
なぜ殺し屋ヒットマンがもうやられているか
その理由はただ1つ

ヒットマンが土蜘蛛に成りすまして
ヒーロー協会へ潜入しようとしたが
土蜘蛛に返り討ちにあったからである




「そもそもラッキーマンを狙ったのが
間違いだったな」
「っふ…」




土蜘蛛は照れくさそうにそっぽを向いた
土蜘蛛がヒットマンを蜘蛛糸でぐるぐる巻きに
して連れてきた時には驚いたが
さすがは土蜘蛛だと感心したものだった。




「さぁ友達の私に君を殺し屋として雇ったよっちゃんの居場所を教えてくれ!」
「えっ、そ、それは…」
「なに〜〜〜っ!?手当までした友達の僕にも話せないというのか!?君がそんなやつだったとは!!」
「だ、だからプロの殺し屋として依頼主の秘密は……」



すっ、と立ち上がって友情マンは
ヒットマンを見下ろした



「じゃあ仕方ないイヤでも白状してもらう!」
「クソ、上手いこと言って拷問して吐かせるのか…」
「馬鹿だなぁ僕が友達の体を傷つける様なことするわけないだろ?」
「えっ、ほんと?」
「でも…」




しかし、と友情マンは
耳に着いている握手の手を取った。
するとヒットマンの体を取った手を使い
くすぐり始めた!!




「ギャハハー!やめてくすぐったい!!わーった!!わーった!!白状する、ひー!!」
「あれ取れるのか…」
「さぁよっちゃんはどこだ!?」
「よ…よっちゃんの場所は…っ、う!?」



白状しようとしたヒットマンだが
突如、目を抑えて苦しみ出して倒れた!!



「うぎゃーーー!!!!」
「ど、どうした!?……うげっ!?」



ヒットマンに駆け寄ると……ヒットマンの
左目がポロリと外れて中から変な小さな
メカが出て来たでは無いか!!



「な、なんと恐ろしい…!」



そして目からでてきたメカは
斧を振り下ろし…



「ぎゃっ!!」



ヒットマンの脳天をかち割り殺してしまった
そしてその後に小さなメカから
声が聞こえてくる…




『こんな事もあろうかとヒットマンの頭の中にこの高性能の盗聴器&殺人鬼を入れて置いたのだ…裏切り者は殺す、それが
このよっちゃんのやり方だ』
「な…に…!?」

『ヒーロー協会会長よ、こんな奴に私の居場所を吐かせなくとも私はもうその部屋の入口の前に来ている、お前の命を貰いに慣れ!!なおこの盗聴器は0、5秒後に自動的に爆発する…』




ドォォン!!!




「そんな時間では逃げる暇もないわ!!
それよりももうよっちゃんは外に
おると言っておったな!!」




土蜘蛛が慌ててドアを開くとそこには…




「な、何っ!?」
「これは…!!」




ドアの外に広がっていたのは…
壊れ、めちゃくちゃにされた
滅ぼされたヒーロー星の姿!!
会長は膝をつき絶望した…



「な…なんて事だ…ヒーロー、星が……!」



上に浮かんでいるUFOから声が聞こえてきた…




『お前らが会長室で遊んでいる間にヒーロー星は破壊した、大人しく私の言うことを聞かなかった報いだ…今ヒーロー星に生き残っているのはお前らだけだ』
「お主が謎の宇宙人よっちゃんだな!?
その要塞の中か!!」
『その通り私は逃げも隠れもしない』
「よーし勝負だ出てこい!そして俺が勝ーーーつ!!」



要塞からは喉で笑うようなよっちゃんの
声が聞こえてくる………



『ふふ、私と戦いたければまず私の右腕である5人の戦士に勝つことだ…』
「「な、なに!?5人の戦士!?」」
『そう、たった10分でこのヒーロー星と出来の悪いヒーロー達を潰した優秀な戦士だ』
「な、なに!?このヒーロー星をこんなにしたのが5人!?」
「只者では無いな…」
「ヒーロー星には少なくとも10万の兵士とヒーローが板とにたった10分…!?」




よっちゃんの言葉にヒーローたちは固唾を飲んだ…!
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