再会!勝利、友情、努力三兄弟!の巻

5時間に渡る激闘が繰り広げられたが…
勝負が中々つかずに土蜘蛛と
勝利マンは汗だくで倒れ込んで
勝負は引き分けになった。



「こ、ここまでやって勝負が
つかねぇんだ……引き分けだ」
「よ、かろう…」



倒れ込み肩で息をしていると
友情マンが二人を起こして
自分が間に入り肩を抱いた。




「よーし!!これで私たちは友達だ!!」
「……はぁ……久々に良い戦いをした物だ…
しかしお主の勝利への執念には参った」



土蜘蛛の発言に勝利マンは
土蜘蛛の肩を抱いて笑いながら話す。



「そうか、ヒーローなんてのは
どんな手を使ってでも勝てばいいってのが
俺の考え方なんだ」
「うむ、相手が必ずしも
正々堂々とかかってくるとは限らぬからな 」




ははは、と3人で笑い合い…
ふと友情マンが真剣な顔で
土蜘蛛に向かった。



「ラッキーマンさん、あなたが
噂通り強くて安心しました」
「俺たちはお前の力を確かめに来たのだ」
「…吾輩に何か大事な用でも?」




友情マンと勝利マンはその言葉に
こくりと頷いた
そして打って変わって友情マンは
笑顔で土蜘蛛の手を握る。




「是非貴方の力を貸してほしい!
友達だからいいよね!!」
「…よかろう、何があったか話せ」
「実は…」




友情マンが話そうとしたその時




「師匠ーーー!!!」
「!努力?」



そこに鉄下駄を取りに行こうと
していた努力が通りすがり
土蜘蛛に声をかけてきた
…だが




「えっ!?」
「「よっ、久しぶり」」
「ん?…ん?」




土蜘蛛と一緒にいた勝利マンと友情マン
を見た途端に顔色が真っ青になり…
震える声で、2人を呼んだ。




「しょ…勝利兄さん、友情兄さん…」
「な…何っ!?」




努力の口から出た言葉に土蜘蛛は
目を見開き驚愕した
…この兄弟に何が?
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