「しかし勝負をするのは良いが
場所を変えねば迷惑になる」
「それもそうだな、じゃあ
場所を変えよう！！」



案外素直に聞いてくれた勝利マンと
友情マンを連れて土蜘蛛は
広い丘にやってきた
そして丘にやってくるなり勝利マンは
土蜘蛛に向かった。



「よーーし！！ラッキーマン
勝負だ！！勝利パンチを受けてもらおう！！」
「来い」
「勝利パーーンチ！！！」
「…」




土蜘蛛は勝利マンのパンチを
回避すると素早く後ろにまわりこみ
強いパンチを背に食らわせた！！




「せいっ！！」
「ぐわっ！？」




土蜘蛛のパンチを受けた勝利マンは
倒れ込み、友情マンはそんな土蜘蛛の
一撃を見て驚愕した。





「(や、やはりラッキーマンは強い！！
だが勝利兄さんは勝ち方は
ともかく必ず勝ってきた男…！！)」
「こ、このやろ〜っ…」
「もう終いか？」
「んな訳あるかーーーっ！！！」




勝利マンはまた土蜘蛛に向かっていき
またパンチを繰り出す、と土蜘蛛は
今度は神速アタックを使い攻撃を食らわした。




「っぐ！！だが、俺は勝ーーつ！！！」
「なっ！？ぐわっ！」




勝利マンと距離を詰めていた
土蜘蛛は膝蹴りをくらい思わず尻もちを着く
そのチャンスを勝利マンは逃がさなかった。





「チャーーーンス！！」
「っ！！そうはさせん！！」




このままではやられる、と感じた
土蜘蛛は咄嗟に手のひらを突き出し
手のひらから蜘蛛の糸を出して
動きを怯ませる。




「なんじゃこりゃ！？」
「危なかった…」




勝利マンは驚きはしたが直ぐに
蜘蛛の糸を外し、バキボキと
指を鳴らしながら土蜘蛛を睨む。




「やるじゃねぇかラッキーマン…
本気で行かせてもらうぜ！！」
「来るが良い」




その発言と共に
土蜘蛛と勝利マンは共に拳を互いの頬
に食らわせると、そこから5時間に
渡る激闘が繰り広げられた。