芸術星人に攫われたみっちゃんと
です代を助ける為に旅だった
土蜘蛛、努力マン、スーパースターマンの
3人だったが…



「いつになったら敵の基地に着くんだよ〜」
「もう丸1日歩いてるぜ」
「耐えろ」




です代の庭はなんせ広すぎる
埼玉の2/3が敷地というイカれた物だ
土蜘蛛は涼しい顔で進んでいると…
ふと、前に見えるものに足を止めた




「…と言っておったら見えて来おったな」




土蜘蛛が指さす先にはかすかに見える
芸術星人の基地に、そんな基地を守るようにして
立ちはだかる芸術星人達…




「よーし！！私が一番目だーつ！！」
「あっ、こらまたんか……………あーあー」




土蜘蛛が止める声も聞かずに
スーパースターマンは芸術星人に
突っ込んでいき、ボコボコにやられていた
そんなスーパースターマンを見て
努力マンが土蜘蛛の方を見る。




「師匠！！芸術星人とスーパースターマンは
私におまかせを！！」
「しかしお主、この大勢を」
「師匠はボスをお願いしまーす！！
それに修行と思えば大丈夫です！！」
「……わかった、お主を信じるぞ」




努力マンの言葉に土蜘蛛は
力強く頷くと基地に突っ込んで行き
目の前の窓を破って中に入る！！


バリィィィン！！




「キャーッ！ラッキー様ー！！
助けに来てくれたのね！」
「うむ、無事であったか
…おい、お主が芸術星人のボスか」
「その通り」




窓を破るとそこにはみっちゃんと
です代がおり土蜘蛛は自身の
ラッキーに感謝した
そして目の前の大きな手を睨みつける…





「さっさと正体を表すが良い！」
「全身もクソもねー！！
俺は最初から手だけだ！！」
「なんだ手だけか」
「何しろ俺のこの筆は描いたものが
なんでも本物になるのだ
さてラッキーマンとやら
お前を退治するのは何がいいかな？」



土蜘蛛はふん、と鼻を鳴らすと構えた。




「その前にお主は吾輩にやられるであろう」
「なんだと？」




土蜘蛛は力を溜め込むと
力を解放し必殺技を繰り出した。





「”土蜘蛛土遁の術”！！！」
「ぐわぁぁぁぁぁっ！！！」




芸術星人のボスは土蜘蛛の必殺技を
食らって倒され、ボスが倒されると
基地も芸術星人も消えた。
芸術星人たちが消えると
努力マンが土蜘蛛に駆け寄ってくる。




「師匠ーー！！芸術星人が
消えたということはやったんですね！」
「うむ、事件解決である。」
「さすがは師匠！！
ボスをあっという間に倒すとは！」
「何！？ボス！？どこだ私が倒す！」
「あーもういいよ師匠が倒したから」




さて芸術星人も倒され
みっちゃんの要望で土蜘蛛は
みっちゃんと共に馬に乗り
です代は努力マンのおんぶで帰ってきた。





「良くぞ娘を助けてくれました！！」
「ありがとうございます！！」
「全て私の活躍です！！」
「ボスを倒したのは師匠だろうがー！！」
「そうだなにかお礼をしなくてはな…そうだ、この中の一人を娘の婿に！！」




その言葉に礼はいらない、と3人は逃げ出した。