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ジェイク
あー退屈だなあ。猫でも飼うかな。
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アントン
ええ?!ジェイクが猫を?!
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ロゼッタ
それって、ジェイク的にどうなの?!
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ジェイク
ジェイク的にどうなのって…俺が猫飼っちゃいけねえのかよ。
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アントン
ジェイク猫族でしょ?猫族にとって猫ってどうなのかなと…。
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ジェイク
猫は猫だろ。ペットじゃん。なんか問題でも?
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ロゼッタ
え……ジェイクにとって猫って猫なんだ?
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ジェイク
…あ!俺が猫族だから猫飼うのはおかしいって言いたいのか?!あのな、猫族は猫じゃねえぞ?!猫族は人間!!猫は猫!ライオンもトラも動物!猫族とは別の生き物!
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アントン
えっ……そういう認識だったんですか
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ジェイク
アントンも猿呼ばわりされたらムカッと来るだろ?
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アントン
あー…、確かに猿族は猿ではないですね。猿族は人間、猿は猿。
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ロゼッタ
え?!そういう感じなの?!あたし猫族や猿族は猫や猿は仲間なのかと思ってた!
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ジェイク
ロゼッタ……お前な……。まあ、妖精族は下位互換が無いからそう感じるのもおかしくないか。
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ロゼッタ
かいごかんって何?
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ジェイク
ペットになる動物ってことだ
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ロゼッタ
あー、妖精のかいごかん、無いね
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ジェイク
ん?てことはアントンもロゼッタも俺のことその辺の猫と同じだと思ってたのか?!
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アントン
いやいやいや、決して、そんなことは
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ロゼッタ
ジェイクは可愛いけど、人間だと思ってるよ?
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ジェイク
可愛いってなんだお前!やっぱ猫だと思ってたのか……
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ロゼッタ
思ってないったら!
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アントン
じゃあ、猫を飼うとして、ジェイクはどんな猫が欲しいんですか?
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ジェイク
え?ああ~、俺、猫飼うなら絶対これって決めてるのがいるんだ。
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ロゼッタ
どんな猫?
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ジェイク
長毛でモコモコの黒猫の雌
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アントン
ジェイク……モモさんのこと……
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ジェイク
モモのことは意識してねーよ?!モモは人間だからな?!確かに特徴は似てるけど、猫は猫!モモの代わりになんかしねーし!
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ロゼッタ
モモさんに振られたからって猫で紛らすのはやめなよ。猫ちゃんが可哀想
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ジェイク
だから!ちっげ―って!!
猫の好みとモモは似てるけど別物だから! -
アントン
まあ、黒猫の長毛は可愛いですね。雄は嫌なのですか?
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ジェイク
どうせだったら増やしたいじゃん?雄雌つがいで飼ってもいいかもな。
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ロゼッタ
ジェイクが猫飼ったら絶対ジェイクの子供に見えちゃうよ…。尻尾で猫じゃらしとかするんでしょ?
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ジェイク
猫じゃらしはわざわざおもちゃ買うより尻尾でじゃらすので十分なんだよ
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アントン
大きな親猫……
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ジェイク
なんか言ったかアントン
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アントン
いえ、微笑ましいなと(ニコッ)
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後日、ペットショップで長毛の黒猫を見かけたジェイクは、勘違いで雄猫を飼ってしまい、しぶしぶ猫にカールと名付けて育て始めたという。
ジェイクによく懐くので、「雄猫だけどかわいいなあ」と、メロメロになったジェイクである。
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