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人間界の町。小さな女の子が泣いている。
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アナナス
おや?どうしたのお嬢さん?お母さんとはぐれたのかな?
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幼女が泣きながらうなずく。
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アナナス
そうかー、可哀想に。よし、お兄さんが一緒に探してあげようね♪
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その時アナナスの瞳の底が暗く光った。ハンターの目つきだ。
そこへカブトムシが通りかかり、アナナスの犯罪を阻止するために止めに入った。 -
カブトムシ
ちょいちょいアナちゃん!どこいくの!やめなさい
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アナナス
何か問題でも?人助けだよ?
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カブトムシ
あんたは子供に近づいちゃいけないやつだ!お嬢ちゃん、オレが探してあげよう。そいつから離れるんだ
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しかし幼女は鬼そのものの姿のカブトムシにおびえを見せる。
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幼女
いや……こわい……。おにいちゃん、いこ
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アナナス
そうだねー、怖い化け物だねー。お兄ちゃんが守ってあげるからね
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カブトムシ
ちょっとーぉ!騙されちゃダメだよ!そいつ中身はオレより危ない化け物だからね!?
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力づくで子供を保護するカブトムシ。
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カブトムシ
まったくあんたはオレに子供ができたとしても、絶対に子供を預けられないな!あぶない!
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それを聞いてアナナスは憎悪を込めた目でカブトムシを睨む
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アナナス
貴様のガキなんぞには絶対に興味がない!!!
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カブトムシ
あ?貴様とか言ったよコノヤロウ?!変態は妄想だけにしとけよ!
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その後カブトムシと、執拗に付いてくるアナナスのおかげで幼女の母が見つかった。
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母親
ああ、かわいい子、どこに行ってたの?!心配したわよ!
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幼女
おかあさーーん!!うわーーん!!
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母親
この度は本当にありがとうございました。
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アナナス
いえいえ、無事にお母さんが見つかってよかったです。
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母親
何かお礼を…
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アナナス
いいんですか?!じゃあちょっとだけお嬢さんの血をぐほおっ!!!
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その時素早くカブトムシの肘鉄がアナナスのみぞおちにヒットした!
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カブトムシ
お礼なんていりません。当然のことをしたまでっすよ!
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手を振る幼女と母親を見送り、アナナスがカブトムシの胸ぐらをつかむ
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アナナス
何しやがんだチビ!!せっかくの美味しいデザートを!
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カブトムシ
犯罪行為みすみす見逃すわけねーだろが!この犯罪者予備君め!
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こうしてまた一つ犯罪が未然に防がれたとさ。
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