夢を見る

瞑想する私の前に
肉体無き高貴な方が降臨した
私が誰かと訪ねると
彼の方は愛の神だと仰った
彼の方は子供のように小さく
黒曜石のように光り
そこに座しておられた

私は人を愛することについて問うた
愛とは何かを問うた
愛というより恋を問うた
恋とは何かを問うた

彼の方は仰った
我が姿こそ愛の姿
我が姿こそ人の恋の姿なり
私のイメージに
黒く磨かれた宝石が現れた
それが恋の姿なり

瞑想する私の前に
肉体無き高貴な方が降臨した
私が誰かと訪ねると
彼の方は命の神だと仰った
彼の方は頭が長く髭は白く長く
背の高い老人の御姿で
そこに佇んでおられた
彼の方は仰った
お前の両親はもう長くないと
私は願った
私の命を両親に分けてあげてくださいと
そしたら私はあと十年も生きられないだろうと告げられた

私は急がなければならないと
彼の方は仰った
私は急がなければならない

瞑想から醒めて
私が教わったこと

恋は黒くて小さな宝石
命は短く
急がなければ間に合わない

私は悟れるだろうか?
何かは悟れただろうか?
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