黒の門

灼熱の心の奥に潜む
誰も近付けないそこには
漆黒の開かずの門

燃えて燻って爛れた壁と
何者かの手による
苦し紛れの引っ掻き傷

扉には鎖が掛けられた痕があり
内側から鍵がかけられていて
こちらから開くことは出来ない
扉の奥から真っ黒な意思と呪詛の呟き

表情の無い仮面で飾られた
顕在意識と潜在意識の境界


『黒の門』
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