時の飛礫

倒壊した思考回路に
無造作に表示されてゆく記憶
手首の古傷がうずいた
そんな深くなかったのに
偉そうに目立って

夢が現実より鮮明になり
記憶が夢に喰われてゆく
そのうち夢かもわからなくなるぞ
わからなくなるだろうな
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