第五幕
「そう……だったのか……?それはすまない……わたしは大きな誤解をしていた……すまない……」
魔王はスミレの動揺には気づかず、
「あー全く良い迷惑だ。誰だそんなホラをふれまわった奴は」
と、首をストレッチしながらぼやきました。
「まあ、そのおかげでスミレを手に入れることができたのだからな。退屈はしなかったから、ありがたかったかな?」
と付け加えて笑いました。
「笑い事ではない。真犯人を見つけなければ、被害者は無くならない。誰が真犯人か、探さなくては!」
スミレはがしっと魔王の手を握って、
「犯人探しに協力してくれ!」
と頼み込みました。
「ええ~~~?別に良いじゃ~ん。人間の一人二人どうなろうと知ったことか」
魔王はめんどくさそうに顔をしかめました。ですが、
「よくない!それに、真犯人が見つからなければ、貴様はいつまでも命を狙われることになる!」
と、スミレがいつになく真剣になっているので、う~んと気のない返事をしました。
スミレはこそっと、
「それにわたしが見つかったら、わたしが攫われてしまうかもしれんしな」
と付け加えました。
とたんに魔王の目つきが変わりました。
「濡れ衣を着せられたあげくスミレが奪われるだと?ならんならん!よし、真犯人とやらを探し出して、はらわた引きずり出してやるわ!」
魔王の瞳に炎が宿りました。
「よし、早速下僕の魔物たちに指示を出してくれ!敵のしっぽをつかむぞ!わたしもこうしてはおれん!」
スミレも立ち上がりました。
魔王はスミレの動揺には気づかず、
「あー全く良い迷惑だ。誰だそんなホラをふれまわった奴は」
と、首をストレッチしながらぼやきました。
「まあ、そのおかげでスミレを手に入れることができたのだからな。退屈はしなかったから、ありがたかったかな?」
と付け加えて笑いました。
「笑い事ではない。真犯人を見つけなければ、被害者は無くならない。誰が真犯人か、探さなくては!」
スミレはがしっと魔王の手を握って、
「犯人探しに協力してくれ!」
と頼み込みました。
「ええ~~~?別に良いじゃ~ん。人間の一人二人どうなろうと知ったことか」
魔王はめんどくさそうに顔をしかめました。ですが、
「よくない!それに、真犯人が見つからなければ、貴様はいつまでも命を狙われることになる!」
と、スミレがいつになく真剣になっているので、う~んと気のない返事をしました。
スミレはこそっと、
「それにわたしが見つかったら、わたしが攫われてしまうかもしれんしな」
と付け加えました。
とたんに魔王の目つきが変わりました。
「濡れ衣を着せられたあげくスミレが奪われるだと?ならんならん!よし、真犯人とやらを探し出して、はらわた引きずり出してやるわ!」
魔王の瞳に炎が宿りました。
「よし、早速下僕の魔物たちに指示を出してくれ!敵のしっぽをつかむぞ!わたしもこうしてはおれん!」
スミレも立ち上がりました。