【続サクラ花火 其ノ十八】とある俊輔の昔話
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ー…キーンコーン…
「じゃあ教科書12ページを開いて…」
珍しく教室で授業を受けていた親瑛だったが、何やら騒がしい音に、親瑛は廊下へと目を向けた。
ー…ガターン!!!!!
「ちょっ…待ちなさい!!君達は他校の生徒だろう!!」
「うるせーな!!どけ!!」
―…ガラッ
「みーつけ。」
突如開いた教室の扉からは、俊輔に絡んでいた高校生とその仲間数十人が現れた。
少年達は各々物騒な武器を持ち、今にも飛び掛からんとする面持ちだった。
「な…何だ君達は!?今は授業中…」
「うるせぇ。」
―…ガッツ!!!!!…
「……。」
「……!!あ…朝倉…。」
教師に向けて振り下ろされた金属バットは、飛び出してきた親瑛の手で止められていた。
「朝倉親瑛…お前を潰しに行くって言ったらあっという間にこんなに集まったぜ…嫌われてるなぁ…お前。」
「そりゃどーも。…相手してやるから外に出ろ。」
親瑛の気迫に圧倒された少年達は言われるまま外に向かい、親瑛もおとなしく後に続いた。
....................
「ここならいいだろ。」
全校生徒の視線が集まるなか、親瑛は校庭で足を止めた。
「よし、かかってこいよ。」
「……はっ…!!誰が正々堂々とてめぇみたいな化け物とやるなんつったよ。」
「…?」
親瑛が不思議そうな顔をすると、男達は背後から傷だらけの少年をつきだした。
「親瑛さん…すんません…。」
「…俊輔。」
少年達に人質にとられていた俊輔は全身ボロボロで、首にはナイフを突きつけられていた。
「こいつを殺されたくなけりゃここで土下座しろ!!全校生徒の前で俺達に許しを乞いやがれ!!」
「ぷっ…そりゃ傑作だな!!お前の醜態は動画に撮って大勢に晒してやるよ!!」
「親瑛さん!!そんな事しなくていいッス…―」
―…バキィッ!!!!!!!!
「か…はっ…。」
「なーに勝手に喋ってんだお坊っちゃん。」
「…貴様…。」
今までとは比べ物にならない殺気で少年達を睨むと、親瑛はドスッと地べたに座った。
「ひゃははは!!土下座しろ土下座!!なにがこのあたりの頭だ!!聞いて呆れるぜ!!」
「親…瑛…さ…!!」
そうして親瑛が俯き地面に拳をおいた、瞬間だった。