koneta
◇ローズちゃんが目を覚ました(怪盗ジョーカー)
2025/05/20 23:53SS
◇ローズちゃんラブな男がシャドウとコンビを組む(怪盗ジョーカー)の続き
『お前か!最近ローズに付き纏ってる男ってのは!』
『ひぃい!ごめんなさい、ごめんなさい!』
『お兄ちゃん!怖がらせたらダメ!……ねぇあなた、一体わたしになんの用事なの?』
『あ、あの……えっと……以前助けてもらったお礼に……これ……』
『あら、素敵なお花。ここらへんじゃ見たことないから、きっと頑張って探してくれたのね。ありがとう!』
思い出したのは初めてプレゼントを渡したとき。臆病で声も小さかったのにローズちゃんは優しく笑いかけてくれた。そんな君が目を覚まさなくなってからこの時をずっと望んでいたはずなのに、どうしてだろう。
「ろ、ローズちゃん……」
「うん、なぁに?ナマエくん」
「あ、あのね……」
伝えたいことが、伝えなきゃいけないことが沢山あるのに喉が引きつって声が出ない。はくはく口を動かしてやっとの思いで音になったのはただ一言だけ。
「だいすき」
ああ!違うんだ!こんな子供染みたセリフじゃなくて、本当はもっとキレイな言葉で君に愛を伝えたいのに!いつ起きたって良いように、君に相応しい愛の言葉を沢山勉強したのに!全部無駄になっちゃった!ボクは昔っからなんにも変われてない!君はこんなに綺麗な女性になったのに!
どんなに練習しても結局、子供のセリフしか言えない己の情けなさで視界が滲む。そんな顔を彼女だけには見られたくなくて、必死に下を向いた。
「ナマエくん」
失望された!嫌われた!みっともない姿しか晒せない、情けない男などローズちゃんみたいなステキな女性が好きになる理由がない。もうダメだ。いっそ首吊って死のう。彼女の目に入らない所で、彼女の耳に入らないように。万が一そんな事があろうものなら優しい彼女は、ボクが相手だろうときっと悲しむ。他の誰に迷惑をかけようがどうだっていいが、彼女を悲しませることだけは死んでもしたくない。
「ナマエくんってば!」
「あぶっ」
頬を両手で挟まれて無理やり上に向かされる。ちょっとつり上がった眉と引き結ばれた唇から察するに怒っているのだろう。そんな表情すらかわいいのだから全く彼女はズルい人だ。
「やっとこっち見てくれた」
光が複雑に反射して煌めいている瞳と、ほんのり染まった頬に見惚れているとふっ、と彼女の表情が和らいだ。何を言われるんだろう。さっきからずっと心臓がドキドキしている。
「わたしもあなたの事が好き。待っていてくれてありがとう」
ローズちゃんの綺麗な瞳のなかにボクがいる。ボクが、映ってる。おい、そんな奇跡があっていいのか。
『お前か!最近ローズに付き纏ってる男ってのは!』
『ひぃい!ごめんなさい、ごめんなさい!』
『お兄ちゃん!怖がらせたらダメ!……ねぇあなた、一体わたしになんの用事なの?』
『あ、あの……えっと……以前助けてもらったお礼に……これ……』
『あら、素敵なお花。ここらへんじゃ見たことないから、きっと頑張って探してくれたのね。ありがとう!』
思い出したのは初めてプレゼントを渡したとき。臆病で声も小さかったのにローズちゃんは優しく笑いかけてくれた。そんな君が目を覚まさなくなってからこの時をずっと望んでいたはずなのに、どうしてだろう。
「ろ、ローズちゃん……」
「うん、なぁに?ナマエくん」
「あ、あのね……」
伝えたいことが、伝えなきゃいけないことが沢山あるのに喉が引きつって声が出ない。はくはく口を動かしてやっとの思いで音になったのはただ一言だけ。
「だいすき」
ああ!違うんだ!こんな子供染みたセリフじゃなくて、本当はもっとキレイな言葉で君に愛を伝えたいのに!いつ起きたって良いように、君に相応しい愛の言葉を沢山勉強したのに!全部無駄になっちゃった!ボクは昔っからなんにも変われてない!君はこんなに綺麗な女性になったのに!
どんなに練習しても結局、子供のセリフしか言えない己の情けなさで視界が滲む。そんな顔を彼女だけには見られたくなくて、必死に下を向いた。
「ナマエくん」
失望された!嫌われた!みっともない姿しか晒せない、情けない男などローズちゃんみたいなステキな女性が好きになる理由がない。もうダメだ。いっそ首吊って死のう。彼女の目に入らない所で、彼女の耳に入らないように。万が一そんな事があろうものなら優しい彼女は、ボクが相手だろうときっと悲しむ。他の誰に迷惑をかけようがどうだっていいが、彼女を悲しませることだけは死んでもしたくない。
「ナマエくんってば!」
「あぶっ」
頬を両手で挟まれて無理やり上に向かされる。ちょっとつり上がった眉と引き結ばれた唇から察するに怒っているのだろう。そんな表情すらかわいいのだから全く彼女はズルい人だ。
「やっとこっち見てくれた」
光が複雑に反射して煌めいている瞳と、ほんのり染まった頬に見惚れているとふっ、と彼女の表情が和らいだ。何を言われるんだろう。さっきからずっと心臓がドキドキしている。
「わたしもあなたの事が好き。待っていてくれてありがとう」
ローズちゃんの綺麗な瞳のなかにボクがいる。ボクが、映ってる。おい、そんな奇跡があっていいのか。
