あなたの力でハッピーエンドにしてあげてったー
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惚れた相手に鼻歌を聴かせるのは恥ずかしいだろ
ライバルといえる存在がいる。
レース、大食い、その他もろもろで何かと張り合ってくる何ともまぁ、やかましいヤツ。カービィ。
バトル等の勝敗の数でカービィの方が強いと抜かす者もいるが、それには節穴と言わざるを得ない。オレ様はまだ勝っていないだけだ。明日からはオレ様の連勝に決まっている。
「デデデ〜!ガウン貸してよ〜〜!!」
「なんだナマエ、藪から棒に。……一体何に使う気だ?」
「布団に使うんだよ。良く寝れるんだよね、アレあるとさ」
「そんな理由で貸せるか、ばかもの!」
「そんな事言わずに〜。よっ!皆の頼れる大王!」
「……フン、調子の良い事を言いおって」
そんな事を言っても貸さんぞ、というと露骨にしょぼくれる。その顔でさえ、どうしようもなく愛おしくて、同時にどうしようもなく切ない。
知っている。分かっているのだ。ナマエの隣に並ぶのが自分じゃない事くらい。
全くもって遺憾であり、認めたくはないことであるが、この恋愛においての勝者はオレ様ではなくカービィである。
ナマエはカービィの側でひどく楽しそうに笑う。ヘタクソな鼻歌だってカービィといる時だけしか聴かない。
___ナマエが望んでいるのがこの城での暮らしではないことくらい、とっくの昔に分かっていた事だった。
「お前、城から出て行こうとは思わないのか」
それでも問いかけてしまったのは安心したかったからだ。だらしのないナマエは何でも揃っているデデデ城から出て行こうなんて思わないだろう。
不満なんて無いと言ってついでに何か一つでも城を褒めてくれれば。それだけでナマエを繋ぎ止めておく理由になる。
ナマエがそう言うから仕方なく城に置いている。ナマエは自分の意思でオレ様の側にいる。そう、安心したかったのだ。
「まさか。おいしいご飯も出してくれるし、デデデも居るし。ここが一番だよ。住ませてくれてありがとうね」
だというのに、そう言って笑うナマエについカッとなってしまった。思ってもいないことをへらへらと笑って告げるナマエが許せなかったのだ。
“一番”だと?ふざけるな。オレ様がどれだけソレが欲しいか、全く分かっていないのだ、このバカは。
まるで、心の底から一片の曇りもなくそう思っていますよ、という顔をしてのうのうと嘘を吐く。その笑顔は簡単に心を蝕んだ。
傷付いた。そう、コイツは便利な暮らしを手放したくないが為だけに大王たるオレ様を傷付けたのだ!国家なんちゃら罪である。大罪人である!
「出ていけ」
「え?」
「出ていけと言ったんだ。城に居たいからと、そんな嘘を吐く様なつまらんヤツとなんか一緒に居たくないわい」
我ながら随分酷い言葉を投げかけたと思う。なんという失態だ。いつもの通り堪えていれば、ナマエは心の内は違っても、オレ様の側に居たというのに。恐れていた時を自らの手で迎えてしまった。
目は口ほどに物を言うというが、ナマエの瞳は他の誰にも増して分かりやすい。そんなナマエの目を真っ直ぐ見ることが怖くて、オレ様は背を向けた。
あなたは『あなたが望むのは私ではない。隣に居るのが私では意味がない。ちゃんと、わかってる。なのに、どうして「違う」と言ってくれない、どうして「ありがとう」なんて、言ってくれるんだ、と苦しくなる』デデデ大王を幸せにしてあげてください。
「ごめん!!!」
まさか腕を掴まれるとは思わず、二度と見ないと思ったナマエと目が合う。
「一番はデデデ!」
「は、」
「この城が一番って言ったのは確かに嘘。変な事いって追い出されるかもって怖くてさ」
ナマエが照れくさそうに笑う。嘘を吐いているようには、見えない。
「……ねぇ、私、デデデと離れたくないな。あ、ちょっと、どこ行くの」
「……寝る」
「あ、じゃあ私も一緒に寝ていい?」
「〜〜ッ!勝手にしろ!」
「やったー」
あったかガウンと寝れる〜と呑気に、付いてくるナマエに、オレ様はオマケか。と言いそうになって頭を抱えた。
こんな、こんな事で!!
ライバルといえる存在がいる。
レース、大食い、その他もろもろで何かと張り合ってくる何ともまぁ、やかましいヤツ。カービィ。
バトル等の勝敗の数でカービィの方が強いと抜かす者もいるが、それには節穴と言わざるを得ない。オレ様はまだ勝っていないだけだ。明日からはオレ様の連勝に決まっている。
「デデデ〜!ガウン貸してよ〜〜!!」
「なんだナマエ、藪から棒に。……一体何に使う気だ?」
「布団に使うんだよ。良く寝れるんだよね、アレあるとさ」
「そんな理由で貸せるか、ばかもの!」
「そんな事言わずに〜。よっ!皆の頼れる大王!」
「……フン、調子の良い事を言いおって」
そんな事を言っても貸さんぞ、というと露骨にしょぼくれる。その顔でさえ、どうしようもなく愛おしくて、同時にどうしようもなく切ない。
知っている。分かっているのだ。ナマエの隣に並ぶのが自分じゃない事くらい。
全くもって遺憾であり、認めたくはないことであるが、この恋愛においての勝者はオレ様ではなくカービィである。
ナマエはカービィの側でひどく楽しそうに笑う。ヘタクソな鼻歌だってカービィといる時だけしか聴かない。
___ナマエが望んでいるのがこの城での暮らしではないことくらい、とっくの昔に分かっていた事だった。
「お前、城から出て行こうとは思わないのか」
それでも問いかけてしまったのは安心したかったからだ。だらしのないナマエは何でも揃っているデデデ城から出て行こうなんて思わないだろう。
不満なんて無いと言ってついでに何か一つでも城を褒めてくれれば。それだけでナマエを繋ぎ止めておく理由になる。
ナマエがそう言うから仕方なく城に置いている。ナマエは自分の意思でオレ様の側にいる。そう、安心したかったのだ。
「まさか。おいしいご飯も出してくれるし、デデデも居るし。ここが一番だよ。住ませてくれてありがとうね」
だというのに、そう言って笑うナマエについカッとなってしまった。思ってもいないことをへらへらと笑って告げるナマエが許せなかったのだ。
“一番”だと?ふざけるな。オレ様がどれだけソレが欲しいか、全く分かっていないのだ、このバカは。
まるで、心の底から一片の曇りもなくそう思っていますよ、という顔をしてのうのうと嘘を吐く。その笑顔は簡単に心を蝕んだ。
傷付いた。そう、コイツは便利な暮らしを手放したくないが為だけに大王たるオレ様を傷付けたのだ!国家なんちゃら罪である。大罪人である!
「出ていけ」
「え?」
「出ていけと言ったんだ。城に居たいからと、そんな嘘を吐く様なつまらんヤツとなんか一緒に居たくないわい」
我ながら随分酷い言葉を投げかけたと思う。なんという失態だ。いつもの通り堪えていれば、ナマエは心の内は違っても、オレ様の側に居たというのに。恐れていた時を自らの手で迎えてしまった。
目は口ほどに物を言うというが、ナマエの瞳は他の誰にも増して分かりやすい。そんなナマエの目を真っ直ぐ見ることが怖くて、オレ様は背を向けた。
あなたは『あなたが望むのは私ではない。隣に居るのが私では意味がない。ちゃんと、わかってる。なのに、どうして「違う」と言ってくれない、どうして「ありがとう」なんて、言ってくれるんだ、と苦しくなる』デデデ大王を幸せにしてあげてください。
「ごめん!!!」
まさか腕を掴まれるとは思わず、二度と見ないと思ったナマエと目が合う。
「一番はデデデ!」
「は、」
「この城が一番って言ったのは確かに嘘。変な事いって追い出されるかもって怖くてさ」
ナマエが照れくさそうに笑う。嘘を吐いているようには、見えない。
「……ねぇ、私、デデデと離れたくないな。あ、ちょっと、どこ行くの」
「……寝る」
「あ、じゃあ私も一緒に寝ていい?」
「〜〜ッ!勝手にしろ!」
「やったー」
あったかガウンと寝れる〜と呑気に、付いてくるナマエに、オレ様はオマケか。と言いそうになって頭を抱えた。
こんな、こんな事で!!
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