shooting star!!
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メタナイトがその通信をとったのは相手がデデデ大王だと知らなかったからではなく、ましてや気が触れた訳でもない。
皆さんご存知のとおり、カービィやデデデ大王からの通信はありとあらゆる面倒事に巻き込まれるきっかけである。そんな通信に今回居留守を使わなかったのはもちろん理由がある。
つい数週間前にドロッチェから大事な仲間が異空間ロードに飲み込まれてしまったという話を聞いたからだった。連絡に出たメタナイトに開口一番、彼は異空間ロードに飲み込まれたものをなにか知らないか、情報があれば教えてほしいと訴えた。
異空間ロードを通った者が無事でいられる可能性が高くはないことをメタナイトは知っていた。
知ってはいたが、メタナイト自身も大事な部下を持つ身であるし、通信越しでも分かる彼の酷く憔悴した声を聞いてしまっては何もせずにそんなことを伝えるのは憚られた。
そのためメタナイトは異空間ロードを通ってきた者について探る協力を申し出たのである。
____そんな訳で、今回メタナイトがデデデ大王からの通信をとったのはその情報収集のためであった。
なにかとトラブルに巻き込まれる彼らなら今回の件にもなにかしら関与しているのではないか、と考えたからである。
「おおっ、繋がったぞ!」
「君がかけてきたんだろう。なにを驚く」
「いつも居ないと言って出ないのはきさまだろうが!」
憤激の雄叫びをあげるデデデ大王に対してメタナイトはしゃあしゃあと言ってのけた。
「さあ、知らんな。そんなことより私に用があったのではないのか?」
「ああ、そうだった。思わず忘れるところだったわい」
デデデ大王はそこでひとつ、オホンと咳払いをした。いつも自分のペースで話すデデデ大王が珍しく改まったのでにわかに場に緊張が走った。
「メタナイト、きさまシチューとかいう星に聞き覚えはないか」
「……なんだって?」
「あれ、ききゅーだったかな」
間の抜けた音にそれまでわずかに残っていた緊張がきれいさっぱりきえさった。
「……全く聞き覚えがないな」
「なんだ、お前、宇宙を飛び回っているくせに何も知らんではないか」
怒りで思わず拳をぎゅっと握ったが既の所で堪え、メタナイトは代わりに言葉を吐き出した。
「……一体その星がなんだというんだ」
「うむ、いや実はな。最近オレ様の城にひとり部下が増えたのだが」
彼の話によるとその部下が最近故郷に帰りたがっているという噂を聞いたらしく、こっそりその星を探してやっているらしい。
「君の所に部下が増えたとは初耳だな」
デデデ大王は確かに部下思いで良いところもあるがそれ以上に我儘食いしん坊な暴君のイメージがプププランドの住民にはある。
そんな大王に仕えるような物好きがポップスターにまだいたのか。デデデ大王が部下の為に探しものをする、というのも珍しいがどちらかというとそっちの方がメタナイトには驚きだった。
「なんでも、異空間ロードを通ってやってきたらしくてな。家が無いというのでワドルディが拾ってきたのだ。真面目な働き者で一生懸命だから来てからオレ様の城がより一層キレイになったわい。……まあ、泣き虫なのが玉に瑕だが」
「まて、今なんと言った?」
「うん?泣き虫なのが」
「そこじゃない。その前だ!異空間ロードを通ってきただって?」
まさかとは思っていたがビンゴだ。やはり、彼らはこういったトラブルに巻き込まれる星の下生まれたらしい。メタナイトは側に控えていたバル艦長に指示を飛ばした。
「バル艦長、念の為ドロッチェに異空間ロードを通ってきた者がポップスターにいるらしいという連絡を。まだ彼の仲間と決まった訳ではないから私が行って確かめて来ると伝えてくれ」
「ハッ、承知しました!」
「それから戦艦の準備が出来次第ポップスターに進行を」
バル艦長はうやうやしく敬礼をしてさっそく船員に指示を出しに向かった。
幸い今ハルバードがある位置からポップスターまで一日かからず行ける。今仲間を探して飛び回っているらしいドロッチェたちより私が行った方が早いだろう。
通信先の大王が不思議そうに言った。
「なんだ、きさまこっちへ来るのか」
「少々事情があってな。詳しくはそちらに着いてから話す」
「城には泊めてやらんぞ」
詳細を今話しても良かったが彼との対話は想像以上に神経を使ったらしく到底今話す気にはならなかった。
ポップスターに着いてからの事を考えると恩人の為とはいえ、思わずため息が漏れた。
デデデ城に訪れるとワドルディと共に見覚えの無い少女が迎えてくれた。おそらく彼女が件のデデデ大王の新しい部下なのだろう。
「すみません、メタナイト様。デデデ大王様からメタナイトは城に泊めるなと言われていて……」
「いや、私は泊まりに来た訳ではない。聞きたいことがあってな」
「あっ!やっぱり……そうですよね!」
こちらを伺うようにしていた表情を一転、安心したように顔を綻ばせた。
「では、聞きたいこととはどのような用件でしょうか?」
「それはデデデ大王の前で話そう。その前に、初めて見る顔だが彼女は?」
言いながらワドルディの隣に立つ彼女を観察した。
髪色、目の形、細く長い手足……ドロッチェから聞いた特徴と概ね一致している。
「あ!そうか、メタナイト様は初めましてでしたね!」
今初めて気がついたというように目を見開いた後、隣に立つ彼女に目配せをした。
「えっと、私、ナマエと申します……」
「ナマエはちょっと緊張しいですから。今日はぼくが中心でご案内いたしますね!センパイなので!」
そう言うと胸を張ってふふん、とした。
ワドルディはナマエと名乗った少女に対して兄貴風を吹かしているようだ。
「あっ!メタナイトだー!」
「カービィも来ていたのか」
二人に案内された先ではカービィとデデデ大王が取っ組み合っていた。カービィに頬を引っ掴まれながらも大王がわめきたてた。
「ワドルディ!メタナイトは追い返せと言っただろうが!」
「でも、大王様……メタナイト様は泊まるつもりはないようですよ。用件があるらしくて」
「フン!オレ様は世間知らずに用はないわい!それに今はカービィの相手で手一杯だ!」
「……君の言う星を知らなかったことは詫びよう。しかし私も君たちに聞きたい事があるのだ。そこのナマエという少女について」
「何?」
「わ、私……ですか?」
「ああ、君を探している男がいる」
ドロッチェから聞いた容姿の特徴のみならずナマエという名前も一致しているようだ。ほとんど確定で尋ね人だろう。
「それってもしかしてシチューの人じゃない!?」
カービィが喜色を滲ませた声で叫んだ。
暫し考え、彼女と同郷の人という意味か、と理解し否定するために口を開きかけたところでデデデ城に乱入者が現れた。
「メタナイト様!ドロッチェがポップスターに……プププランドに向かっているそうです!」
「何……?」
入ってきたのはドロッチェたちへの連絡を任せていたバル艦長であった。バル艦長は息を切らせて続けた。
「私は、"メタナイト様が確認に向かっているから来る必要はない"と何度も言ったのですが、まったく聞かずに通信を切られてしまい……!こちらから何度も通信を試みたのですが今の今まで繋がりもせず……申し訳ありません!」
「……いや、私も彼の仲間意識の高さをきちんと考えられていなかった。確認が終わってから連絡すべきだったな」
異空間ロードを通ってきた者がいるらしい、という情報だけしか伝えていないと思うが……まあ、来るだろうな、仲間思いの彼なら。
少々早まり過ぎな気もしなくはないが、まあ、彼の消えた仲間というのは十中八九ナマエだろうから問題ないだろう。
平謝りするバル艦長を宥め、デデデ大王たちに向き直ると真っ青な顔をしたナマエと目が合った。ドロッチェの仲間はナマエで間違いない。だというのに何故だか、いやな予感がした。
皆さんご存知のとおり、カービィやデデデ大王からの通信はありとあらゆる面倒事に巻き込まれるきっかけである。そんな通信に今回居留守を使わなかったのはもちろん理由がある。
つい数週間前にドロッチェから大事な仲間が異空間ロードに飲み込まれてしまったという話を聞いたからだった。連絡に出たメタナイトに開口一番、彼は異空間ロードに飲み込まれたものをなにか知らないか、情報があれば教えてほしいと訴えた。
異空間ロードを通った者が無事でいられる可能性が高くはないことをメタナイトは知っていた。
知ってはいたが、メタナイト自身も大事な部下を持つ身であるし、通信越しでも分かる彼の酷く憔悴した声を聞いてしまっては何もせずにそんなことを伝えるのは憚られた。
そのためメタナイトは異空間ロードを通ってきた者について探る協力を申し出たのである。
____そんな訳で、今回メタナイトがデデデ大王からの通信をとったのはその情報収集のためであった。
なにかとトラブルに巻き込まれる彼らなら今回の件にもなにかしら関与しているのではないか、と考えたからである。
「おおっ、繋がったぞ!」
「君がかけてきたんだろう。なにを驚く」
「いつも居ないと言って出ないのはきさまだろうが!」
憤激の雄叫びをあげるデデデ大王に対してメタナイトはしゃあしゃあと言ってのけた。
「さあ、知らんな。そんなことより私に用があったのではないのか?」
「ああ、そうだった。思わず忘れるところだったわい」
デデデ大王はそこでひとつ、オホンと咳払いをした。いつも自分のペースで話すデデデ大王が珍しく改まったのでにわかに場に緊張が走った。
「メタナイト、きさまシチューとかいう星に聞き覚えはないか」
「……なんだって?」
「あれ、ききゅーだったかな」
間の抜けた音にそれまでわずかに残っていた緊張がきれいさっぱりきえさった。
「……全く聞き覚えがないな」
「なんだ、お前、宇宙を飛び回っているくせに何も知らんではないか」
怒りで思わず拳をぎゅっと握ったが既の所で堪え、メタナイトは代わりに言葉を吐き出した。
「……一体その星がなんだというんだ」
「うむ、いや実はな。最近オレ様の城にひとり部下が増えたのだが」
彼の話によるとその部下が最近故郷に帰りたがっているという噂を聞いたらしく、こっそりその星を探してやっているらしい。
「君の所に部下が増えたとは初耳だな」
デデデ大王は確かに部下思いで良いところもあるがそれ以上に我儘食いしん坊な暴君のイメージがプププランドの住民にはある。
そんな大王に仕えるような物好きがポップスターにまだいたのか。デデデ大王が部下の為に探しものをする、というのも珍しいがどちらかというとそっちの方がメタナイトには驚きだった。
「なんでも、異空間ロードを通ってやってきたらしくてな。家が無いというのでワドルディが拾ってきたのだ。真面目な働き者で一生懸命だから来てからオレ様の城がより一層キレイになったわい。……まあ、泣き虫なのが玉に瑕だが」
「まて、今なんと言った?」
「うん?泣き虫なのが」
「そこじゃない。その前だ!異空間ロードを通ってきただって?」
まさかとは思っていたがビンゴだ。やはり、彼らはこういったトラブルに巻き込まれる星の下生まれたらしい。メタナイトは側に控えていたバル艦長に指示を飛ばした。
「バル艦長、念の為ドロッチェに異空間ロードを通ってきた者がポップスターにいるらしいという連絡を。まだ彼の仲間と決まった訳ではないから私が行って確かめて来ると伝えてくれ」
「ハッ、承知しました!」
「それから戦艦の準備が出来次第ポップスターに進行を」
バル艦長はうやうやしく敬礼をしてさっそく船員に指示を出しに向かった。
幸い今ハルバードがある位置からポップスターまで一日かからず行ける。今仲間を探して飛び回っているらしいドロッチェたちより私が行った方が早いだろう。
通信先の大王が不思議そうに言った。
「なんだ、きさまこっちへ来るのか」
「少々事情があってな。詳しくはそちらに着いてから話す」
「城には泊めてやらんぞ」
詳細を今話しても良かったが彼との対話は想像以上に神経を使ったらしく到底今話す気にはならなかった。
ポップスターに着いてからの事を考えると恩人の為とはいえ、思わずため息が漏れた。
デデデ城に訪れるとワドルディと共に見覚えの無い少女が迎えてくれた。おそらく彼女が件のデデデ大王の新しい部下なのだろう。
「すみません、メタナイト様。デデデ大王様からメタナイトは城に泊めるなと言われていて……」
「いや、私は泊まりに来た訳ではない。聞きたいことがあってな」
「あっ!やっぱり……そうですよね!」
こちらを伺うようにしていた表情を一転、安心したように顔を綻ばせた。
「では、聞きたいこととはどのような用件でしょうか?」
「それはデデデ大王の前で話そう。その前に、初めて見る顔だが彼女は?」
言いながらワドルディの隣に立つ彼女を観察した。
髪色、目の形、細く長い手足……ドロッチェから聞いた特徴と概ね一致している。
「あ!そうか、メタナイト様は初めましてでしたね!」
今初めて気がついたというように目を見開いた後、隣に立つ彼女に目配せをした。
「えっと、私、ナマエと申します……」
「ナマエはちょっと緊張しいですから。今日はぼくが中心でご案内いたしますね!センパイなので!」
そう言うと胸を張ってふふん、とした。
ワドルディはナマエと名乗った少女に対して兄貴風を吹かしているようだ。
「あっ!メタナイトだー!」
「カービィも来ていたのか」
二人に案内された先ではカービィとデデデ大王が取っ組み合っていた。カービィに頬を引っ掴まれながらも大王がわめきたてた。
「ワドルディ!メタナイトは追い返せと言っただろうが!」
「でも、大王様……メタナイト様は泊まるつもりはないようですよ。用件があるらしくて」
「フン!オレ様は世間知らずに用はないわい!それに今はカービィの相手で手一杯だ!」
「……君の言う星を知らなかったことは詫びよう。しかし私も君たちに聞きたい事があるのだ。そこのナマエという少女について」
「何?」
「わ、私……ですか?」
「ああ、君を探している男がいる」
ドロッチェから聞いた容姿の特徴のみならずナマエという名前も一致しているようだ。ほとんど確定で尋ね人だろう。
「それってもしかしてシチューの人じゃない!?」
カービィが喜色を滲ませた声で叫んだ。
暫し考え、彼女と同郷の人という意味か、と理解し否定するために口を開きかけたところでデデデ城に乱入者が現れた。
「メタナイト様!ドロッチェがポップスターに……プププランドに向かっているそうです!」
「何……?」
入ってきたのはドロッチェたちへの連絡を任せていたバル艦長であった。バル艦長は息を切らせて続けた。
「私は、"メタナイト様が確認に向かっているから来る必要はない"と何度も言ったのですが、まったく聞かずに通信を切られてしまい……!こちらから何度も通信を試みたのですが今の今まで繋がりもせず……申し訳ありません!」
「……いや、私も彼の仲間意識の高さをきちんと考えられていなかった。確認が終わってから連絡すべきだったな」
異空間ロードを通ってきた者がいるらしい、という情報だけしか伝えていないと思うが……まあ、来るだろうな、仲間思いの彼なら。
少々早まり過ぎな気もしなくはないが、まあ、彼の消えた仲間というのは十中八九ナマエだろうから問題ないだろう。
平謝りするバル艦長を宥め、デデデ大王たちに向き直ると真っ青な顔をしたナマエと目が合った。ドロッチェの仲間はナマエで間違いない。だというのに何故だか、いやな予感がした。
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