shooting star!!
Name change
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思っていたよりもカービィたちは大きい。そしてちゃんと見た目相応の重さがある。膝に乗せる前は実体がないというか、風船のようなものを想像していたので、そこに居る ことが実感できてとても良いと思います。オマケにあったかいし。
木陰の下、穏やかな時が流れるここで二人微睡んでいる。
頬を春風が優しく撫でる。
「うぅ〜ん……待ってぼくのケーキ……」
「……ふふ」
カービィの寝言はいつも食べ物のことばかりだ。
この前は肉まんだったから同じ中華でラーメンを予想していたのだが外れてしまった。
「すぅ……すぅ……」
寝息が聞こえる。触れると弾力が返って来る。私の膝の上に体温がある。頬を撫でる風が気持ち良い。
まるで夢じゃなくて現実みたいだなあと時折思う。感じる温度も触感も音も、全部。
そういうことを思う度私は元の日本が恋しくなる。
目が覚めたらまたいつも通りの日々が始まるんだ。
家事をやって本を読んでたまに友達と一緒に遠出をする、そんな休日を過ごす当たり前の日々が。
……などと考えていたら急に視界の端から蝶々が飛び込んできてびっくりして思わず肩が跳ねた。
「ん、うぅ〜〜ん……?」
「あ、ごめんね。起こしちゃった?」
「あれぇ……?ぼくのデラックススペシャルケーキは?」
「全部夢だよ」
相変わらずの食いしん坊具合に思わず吹き出した。
カービィは不思議そうに私を見たあと起きたてで拙い口を開いた。
「ナマエ、なにか悲しいことでもあった?」
心臓がどきり、とした。まさかカービィのような鈍感な子に見抜かれると思っていなかった。
とっさになんにもないよと言おうとして思いとどまる。
カービィになら、言ってもいいんじゃないか。カービィならトンチキで信憑性のない私の話をちゃんと聞いてくれるのでは。根拠はないがなんとなくそう思った。
「私ね、地球って星の日本から来たの」
「ちきゅー?」
一言吐き出してしまったらもうダメだった。抑えられない気持ちが文章としてまとまらないまま次から次へと言葉が出てくる。
「仕事は辛いことも多かったけど、友達はいて、たまに遊びに出掛けて。お父さんは私に甘くて上司の愚痴を言うと俺がぶん殴ってやるって息巻くから私は止めるのに必死で、お母さんはそれを見て笑いながら私の大好きなオムライスを作ってくれて」
カービィは口を開けたままそのまあるい目で私を見つめている。
「ごめんね、こんな意味の分からない話をして。私カービィとはあの日ここで初めて会ったような気がしなくて。あなたなら笑わずに信じてくれそうな気がしたの」
「ナマエはちきゅーに帰りたいの?」
何故か言葉に詰まった。
「……わかんない」
「そっかぁ」
多分、私は帰りたい。
嫌なこともあったけど、それ以上にあの世界に捨てられない、捨ててはいけないものがたくさんある。
でも"帰りたい"とはなぜか言えなかった。
代わりに変なことを言ってごめん。と言った。困らせて、ごめんなさい。
「あのね、ナマエ。ぼくも少し変なことをいうよ」
「なぁに」
カービィは目を瞑って笑った。
「ナマエはぼくとあの日ポップスターで初めて会った気がしないって言ったけど実はぼくもそうなんだ。もっと昔……きみに助けてもらったような、そんな気がする」
"絵筆は虹色の光を放ちつつあなたの手元へ…。"
ああ。ああ……カービィ。
私が帰りたいと言えなかったのは、きっとあなたが幼い私のヒーローで。憧れで。
「私も。私もそうなの」
「ナマエはほんとに泣き虫だなぁ」
今の私の大事な友達だからだ。
木陰の下、穏やかな時が流れるここで二人微睡んでいる。
頬を春風が優しく撫でる。
「うぅ〜ん……待ってぼくのケーキ……」
「……ふふ」
カービィの寝言はいつも食べ物のことばかりだ。
この前は肉まんだったから同じ中華でラーメンを予想していたのだが外れてしまった。
「すぅ……すぅ……」
寝息が聞こえる。触れると弾力が返って来る。私の膝の上に体温がある。頬を撫でる風が気持ち良い。
まるで夢じゃなくて現実みたいだなあと時折思う。感じる温度も触感も音も、全部。
そういうことを思う度私は元の日本が恋しくなる。
目が覚めたらまたいつも通りの日々が始まるんだ。
家事をやって本を読んでたまに友達と一緒に遠出をする、そんな休日を過ごす当たり前の日々が。
……などと考えていたら急に視界の端から蝶々が飛び込んできてびっくりして思わず肩が跳ねた。
「ん、うぅ〜〜ん……?」
「あ、ごめんね。起こしちゃった?」
「あれぇ……?ぼくのデラックススペシャルケーキは?」
「全部夢だよ」
相変わらずの食いしん坊具合に思わず吹き出した。
カービィは不思議そうに私を見たあと起きたてで拙い口を開いた。
「ナマエ、なにか悲しいことでもあった?」
心臓がどきり、とした。まさかカービィのような鈍感な子に見抜かれると思っていなかった。
とっさになんにもないよと言おうとして思いとどまる。
カービィになら、言ってもいいんじゃないか。カービィならトンチキで信憑性のない私の話をちゃんと聞いてくれるのでは。根拠はないがなんとなくそう思った。
「私ね、地球って星の日本から来たの」
「ちきゅー?」
一言吐き出してしまったらもうダメだった。抑えられない気持ちが文章としてまとまらないまま次から次へと言葉が出てくる。
「仕事は辛いことも多かったけど、友達はいて、たまに遊びに出掛けて。お父さんは私に甘くて上司の愚痴を言うと俺がぶん殴ってやるって息巻くから私は止めるのに必死で、お母さんはそれを見て笑いながら私の大好きなオムライスを作ってくれて」
カービィは口を開けたままそのまあるい目で私を見つめている。
「ごめんね、こんな意味の分からない話をして。私カービィとはあの日ここで初めて会ったような気がしなくて。あなたなら笑わずに信じてくれそうな気がしたの」
「ナマエはちきゅーに帰りたいの?」
何故か言葉に詰まった。
「……わかんない」
「そっかぁ」
多分、私は帰りたい。
嫌なこともあったけど、それ以上にあの世界に捨てられない、捨ててはいけないものがたくさんある。
でも"帰りたい"とはなぜか言えなかった。
代わりに変なことを言ってごめん。と言った。困らせて、ごめんなさい。
「あのね、ナマエ。ぼくも少し変なことをいうよ」
「なぁに」
カービィは目を瞑って笑った。
「ナマエはぼくとあの日ポップスターで初めて会った気がしないって言ったけど実はぼくもそうなんだ。もっと昔……きみに助けてもらったような、そんな気がする」
"絵筆は虹色の光を放ちつつあなたの手元へ…。"
ああ。ああ……カービィ。
私が帰りたいと言えなかったのは、きっとあなたが幼い私のヒーローで。憧れで。
「私も。私もそうなの」
「ナマエはほんとに泣き虫だなぁ」
今の私の大事な友達だからだ。
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