shooting star!!
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夢のなかの夢ってなんて言うんだろうか。作中作ならぬ夢中夢?胡蝶の夢……は意味が違ったはずだ。
「あれぇ?この辺に落ちたと思ったんだけどなぁ……?」
さっきまでネズミさん達と過ごしていたと思ったら、某ゲームの主人公が目の前に現れたので頭が混乱を極めている。
「なんにもない……もしかしてきみが食べちゃったの!おでんも焼きそばも……もしかして焼き肉も!?」
「え、え、え?」
「せめて……せめてプリンは残ってるよね!?」
「いや、あの……」
なんの話かさっぱりわからない……!なんで出会って一秒で食べ物の話になるんだ……?カービィだからですか、そうですか……
「はぁ……はぁ……やっと追いついた……」
続いてやってきたのはまたまた見覚えのあるオレンジのモチッとした一頭身。名前は確か……
「あっワドルディ!聞いてよ!確かにここに落ちたのにおでんも焼き肉も焼きそばもプリンもなんにもないんだ!」
そうだ、ワドルディだ。あんまりゲームをする方じゃないけれど流石に知っている。ワドルディさんは呼吸を整えカービィに向き直って言った。
「あのね、カービィ。落ちてきたのは食べ物って決まっているわけじゃ……」
「代わりにこの子が居てね!もしかして食べちゃったのって聞いていたところだったんだ。ねぇ、やっぱり全部食べちゃったの……?」
「いや、あの、私食べてないです。おでんとか、焼きそばとか……」
「ほんとう?じゃあどこに行っちゃったんだろう、ぼくのごはん……」
カービィがしゅん、と俯いた。
今更だがそんなにたくさんのご馳走を食べたとか、全くの濡れ衣である。
この短い時間でカービィが話をあまり聞かなさそうなのはわかっていたが、弁明させてもらった。一応信じてもらえたようで良かった……私のお腹はそんなに入らないです……!
するとワドルディさんがそのまるくてかわいい目をパチパチさせた。
「あれ……はじめて見る顔だね?名前はなんていうの?」
「あ、はじめまして。えっと、ナマエです」
「ぼくはカービィだよ!」
一旦ご飯のことは忘れることにしたのか、カービィが元気に答えた。
「ぼくはワドルディ。ナマエはどこから来たの?」
「どこから……」
どこからと言われるとちょっと難しい。多分夢のなかだし、カービィたちに地球という単語が通じるかもわからない。
団長さんのもとでお世話になっていたけど、飛行船で旅をしていたようだし具体的な場所は知らなかった。
「……わからない、です」
「わからない?」
「ちょっと前までお世話になっていたのは飛行船の中だったし、私、星型の穴に巻き込まれちゃって、ここがどこかも分かっていないんです」
正直に答えることにした。まあ、私もよく分かってないし、そんなに深くツッコまれることはないだろう……
「星型の穴……もしかして異空間ロードを通ってきたの!?」
「もしかしてさっきの流れ星ってナマエだったの!大丈夫!?ケガはない!?」
予想に反してカービィたちの反応は大層なものだった。
ええ!?そんなにヤバいやつだったんですか、アレ……今の私なろう系ってやつの心境だ、多分。
あんまりよく知らないけど。
私にケガが無いのを確認したあとワドルディさんはハッとしたように言った。
「異空間ロードを通ってきたってことは、プププランドに住む家は無いってこと?」
「はい……」
あんまり考えないようにしていたけどこれからの私は衣食住が安定しない中生きなきゃいけないのか……夢とはいえお腹は空くしケガをしたら痛いし夏は暑いし冬は寒い。
これからを考えて鬱屈としているとカービィが励ますように言った。
「だいじょーぶ!コックカワサキとかに雇ってもらうといいよ!」
「コックカワサキ……?」
「コックカワサキはねぇ、すっごい料理上手のシェフなんだよ!チャーハン、ラーメン……ステーキも美味しい!アレが毎日食べられるなんていいなぁ……!」
「グルメ評判家のなかでもよく話題になる凄腕シェフなんだ。ご飯食べ放題なわけではないと思うけど、雇ってもらえるか聞いてみようか?」
凄腕シェフか……
「いいえ、残念ですけどやめておきます」
私は静かに首を振った。
_____________________________
「ええ!?どうして?本当に美味しいのに!」
「カワサキさんの腕を疑っている訳ではなくて……行っても迷惑をかけるだけだと思うから」
「そんなこと……」
ワドルディを遮りナマエは憂鬱そうな顔つきで続けた。
「私、重いものを持ち上げるパワーもないし、足が速い訳でもないし、頭も良くないし……やっぱり誰かの役に立つような人間ではないんです」
ナマエの言うことにワドルディは共感した。自分もそうだ。戦いのときはいつもカービィやデデデ大王の足を引っ張ってばかりで役に立たない自分が嫌になる。
でも二人はいつもワドルディを必要としてくれる。カービィやデデデ大王が出来ないことがワドルディには出来るからだ。
二人が自分を必要としてくれているから、挫けないでいられるのだ。
だがナマエはどうだ。異空間ロードに巻き込まれ知っている人なんてこのプププランドにはいないのだ。
ワドルディはナマエが酷く寂しそうに見えて(元より放って置く気は無かったが)彼女の力になりたいと強く思った。
「ナマエ、ぼくと一緒に大王様のところに行こう。一緒にお城で暮らすんだ」
そう言うとカービィは目をまんまるにした。
「ええ!?よりによってデデデ大王の所にいくの!?なんで!?」
「カービィが思っているより大王様は酷くないよ。それにぼくがついてる。安心だろ?」
カービィはちょっと考えたあと確かにそうかも、と溢した。
「でも私、」
尚も言い渋るナマエにワドルディは安心させるよう穏やかな声で言った。
「大丈夫だよ。何かあったらぼくがなんとかする。だから、」
ワドルディはナマエの目を見つめ、強くその手を握った。
「だから、役に立たないなんて言わないで」
「あれぇ?この辺に落ちたと思ったんだけどなぁ……?」
さっきまでネズミさん達と過ごしていたと思ったら、某ゲームの主人公が目の前に現れたので頭が混乱を極めている。
「なんにもない……もしかしてきみが食べちゃったの!おでんも焼きそばも……もしかして焼き肉も!?」
「え、え、え?」
「せめて……せめてプリンは残ってるよね!?」
「いや、あの……」
なんの話かさっぱりわからない……!なんで出会って一秒で食べ物の話になるんだ……?カービィだからですか、そうですか……
「はぁ……はぁ……やっと追いついた……」
続いてやってきたのはまたまた見覚えのあるオレンジのモチッとした一頭身。名前は確か……
「あっワドルディ!聞いてよ!確かにここに落ちたのにおでんも焼き肉も焼きそばもプリンもなんにもないんだ!」
そうだ、ワドルディだ。あんまりゲームをする方じゃないけれど流石に知っている。ワドルディさんは呼吸を整えカービィに向き直って言った。
「あのね、カービィ。落ちてきたのは食べ物って決まっているわけじゃ……」
「代わりにこの子が居てね!もしかして食べちゃったのって聞いていたところだったんだ。ねぇ、やっぱり全部食べちゃったの……?」
「いや、あの、私食べてないです。おでんとか、焼きそばとか……」
「ほんとう?じゃあどこに行っちゃったんだろう、ぼくのごはん……」
カービィがしゅん、と俯いた。
今更だがそんなにたくさんのご馳走を食べたとか、全くの濡れ衣である。
この短い時間でカービィが話をあまり聞かなさそうなのはわかっていたが、弁明させてもらった。一応信じてもらえたようで良かった……私のお腹はそんなに入らないです……!
するとワドルディさんがそのまるくてかわいい目をパチパチさせた。
「あれ……はじめて見る顔だね?名前はなんていうの?」
「あ、はじめまして。えっと、ナマエです」
「ぼくはカービィだよ!」
一旦ご飯のことは忘れることにしたのか、カービィが元気に答えた。
「ぼくはワドルディ。ナマエはどこから来たの?」
「どこから……」
どこからと言われるとちょっと難しい。多分夢のなかだし、カービィたちに地球という単語が通じるかもわからない。
団長さんのもとでお世話になっていたけど、飛行船で旅をしていたようだし具体的な場所は知らなかった。
「……わからない、です」
「わからない?」
「ちょっと前までお世話になっていたのは飛行船の中だったし、私、星型の穴に巻き込まれちゃって、ここがどこかも分かっていないんです」
正直に答えることにした。まあ、私もよく分かってないし、そんなに深くツッコまれることはないだろう……
「星型の穴……もしかして異空間ロードを通ってきたの!?」
「もしかしてさっきの流れ星ってナマエだったの!大丈夫!?ケガはない!?」
予想に反してカービィたちの反応は大層なものだった。
ええ!?そんなにヤバいやつだったんですか、アレ……今の私なろう系ってやつの心境だ、多分。
あんまりよく知らないけど。
私にケガが無いのを確認したあとワドルディさんはハッとしたように言った。
「異空間ロードを通ってきたってことは、プププランドに住む家は無いってこと?」
「はい……」
あんまり考えないようにしていたけどこれからの私は衣食住が安定しない中生きなきゃいけないのか……夢とはいえお腹は空くしケガをしたら痛いし夏は暑いし冬は寒い。
これからを考えて鬱屈としているとカービィが励ますように言った。
「だいじょーぶ!コックカワサキとかに雇ってもらうといいよ!」
「コックカワサキ……?」
「コックカワサキはねぇ、すっごい料理上手のシェフなんだよ!チャーハン、ラーメン……ステーキも美味しい!アレが毎日食べられるなんていいなぁ……!」
「グルメ評判家のなかでもよく話題になる凄腕シェフなんだ。ご飯食べ放題なわけではないと思うけど、雇ってもらえるか聞いてみようか?」
凄腕シェフか……
「いいえ、残念ですけどやめておきます」
私は静かに首を振った。
_____________________________
「ええ!?どうして?本当に美味しいのに!」
「カワサキさんの腕を疑っている訳ではなくて……行っても迷惑をかけるだけだと思うから」
「そんなこと……」
ワドルディを遮りナマエは憂鬱そうな顔つきで続けた。
「私、重いものを持ち上げるパワーもないし、足が速い訳でもないし、頭も良くないし……やっぱり誰かの役に立つような人間ではないんです」
ナマエの言うことにワドルディは共感した。自分もそうだ。戦いのときはいつもカービィやデデデ大王の足を引っ張ってばかりで役に立たない自分が嫌になる。
でも二人はいつもワドルディを必要としてくれる。カービィやデデデ大王が出来ないことがワドルディには出来るからだ。
二人が自分を必要としてくれているから、挫けないでいられるのだ。
だがナマエはどうだ。異空間ロードに巻き込まれ知っている人なんてこのプププランドにはいないのだ。
ワドルディはナマエが酷く寂しそうに見えて(元より放って置く気は無かったが)彼女の力になりたいと強く思った。
「ナマエ、ぼくと一緒に大王様のところに行こう。一緒にお城で暮らすんだ」
そう言うとカービィは目をまんまるにした。
「ええ!?よりによってデデデ大王の所にいくの!?なんで!?」
「カービィが思っているより大王様は酷くないよ。それにぼくがついてる。安心だろ?」
カービィはちょっと考えたあと確かにそうかも、と溢した。
「でも私、」
尚も言い渋るナマエにワドルディは安心させるよう穏やかな声で言った。
「大丈夫だよ。何かあったらぼくがなんとかする。だから、」
ワドルディはナマエの目を見つめ、強くその手を握った。
「だから、役に立たないなんて言わないで」
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