2話:家族と彼女と俺と
最悪や……。
うちの家族、こういう話ほんま大好物なん忘れとった。
しばらくいじり倒される未来しか見えん。
風呂入るまで勉強するつもりやったのに、気分ぶっ壊されてベッドに突っ伏す。
てか、そんな顔に出とったんか?
一回しか会うてないおとんとおかんが気付くくらい?
学校で俺、どんな顔してたんやろ。
今でこそ、付き合うてるから『好きバレ』とかどうでもええけど。
付き合う前からこんな感じやったんやとしたら――。
……あっかん、考えんのやめよ。
深く息を吐いて、天井を見上げる。
家族に茶化されんのはだるい。
でも、真優が好きなんはどうやったって変わらん。
「……会いたいなぁ」
数時間前まで一緒におったのに。
もう会いたなるって、ほんまどうかしとる。
心底惚れ込んどるのを自覚して、苦笑したそのとき。
スマホが震えた。
俺は何の気なしに画面を見る――真優からメッセージ。
ポップアップ画面をろくに確認もせず、タップしてトーク画面を開いた。
『今度ごはん食べにおいでって』
『謙也くんのお母さんから連絡もろてんけど』
『行っていい?』
メッセージ見た瞬間、固まる。
……数秒、脳が理解を拒否した。
は?
俺は身体を跳ね起こすと叫んでいた。
「なんでおかんが真優の連絡先知ってんねん!?」
もはや反射反応。
突っ込まずにはおれん。
再び熱を持ち始めた頬に気付かないフリをして、俺は自分の口元を手で覆う。
~っ! あいつら。
真優んことすでに『家族の一員』扱いやんけ!
考え巡らすうちに、ウェディングドレス着た真優が頭に浮かんで、自滅した。
かっわい……やなくて!
なんちゅー未来想像しとんねん!
そら一生傍におりたいけどそれとこれとはちゃうやん!?
まだ付き合って二週間っちゅー話。
「いやいやいや。段階踏めや、段階……っ!」
外堀どころか本丸まで囲われそうな勢いやんけ。
しかも真優は真優で『行っていい?』って……フッ軽か!
恥ずかしさと照れと混乱で、俺はスマホをベッドのクッションに向かって思い切り投げた。
ボスッと鈍い音が響く。
肩で息をする。
やけど、クッションにめり込んだスマホを見ているうちに少しだけ冷静になってきた。
家族と真優が仲良くしとる。
それって、めっちゃ嬉しいことやん?
ふっと笑みがこぼれる。
スマホを拾い上げ、指を走らせた。
『ええで!』
『みんなでごはん食べよ!』
送信ボタンを押した瞬間、自然とニヤけてまう。
「くくっ……真優ん奴、可愛いがられとる」
思わず喉の奥から笑いがこぼれた。
なんや、彼女が家族に認められるって、こんなに嬉しいもんなんやな。
うちの家族、こういう話ほんま大好物なん忘れとった。
しばらくいじり倒される未来しか見えん。
風呂入るまで勉強するつもりやったのに、気分ぶっ壊されてベッドに突っ伏す。
てか、そんな顔に出とったんか?
一回しか会うてないおとんとおかんが気付くくらい?
学校で俺、どんな顔してたんやろ。
今でこそ、付き合うてるから『好きバレ』とかどうでもええけど。
付き合う前からこんな感じやったんやとしたら――。
……あっかん、考えんのやめよ。
深く息を吐いて、天井を見上げる。
家族に茶化されんのはだるい。
でも、真優が好きなんはどうやったって変わらん。
「……会いたいなぁ」
数時間前まで一緒におったのに。
もう会いたなるって、ほんまどうかしとる。
心底惚れ込んどるのを自覚して、苦笑したそのとき。
スマホが震えた。
俺は何の気なしに画面を見る――真優からメッセージ。
ポップアップ画面をろくに確認もせず、タップしてトーク画面を開いた。
『今度ごはん食べにおいでって』
『謙也くんのお母さんから連絡もろてんけど』
『行っていい?』
メッセージ見た瞬間、固まる。
……数秒、脳が理解を拒否した。
は?
俺は身体を跳ね起こすと叫んでいた。
「なんでおかんが真優の連絡先知ってんねん!?」
もはや反射反応。
突っ込まずにはおれん。
再び熱を持ち始めた頬に気付かないフリをして、俺は自分の口元を手で覆う。
~っ! あいつら。
真優んことすでに『家族の一員』扱いやんけ!
考え巡らすうちに、ウェディングドレス着た真優が頭に浮かんで、自滅した。
かっわい……やなくて!
なんちゅー未来想像しとんねん!
そら一生傍におりたいけどそれとこれとはちゃうやん!?
まだ付き合って二週間っちゅー話。
「いやいやいや。段階踏めや、段階……っ!」
外堀どころか本丸まで囲われそうな勢いやんけ。
しかも真優は真優で『行っていい?』って……フッ軽か!
恥ずかしさと照れと混乱で、俺はスマホをベッドのクッションに向かって思い切り投げた。
ボスッと鈍い音が響く。
肩で息をする。
やけど、クッションにめり込んだスマホを見ているうちに少しだけ冷静になってきた。
家族と真優が仲良くしとる。
それって、めっちゃ嬉しいことやん?
ふっと笑みがこぼれる。
スマホを拾い上げ、指を走らせた。
『ええで!』
『みんなでごはん食べよ!』
送信ボタンを押した瞬間、自然とニヤけてまう。
「くくっ……真優ん奴、可愛いがられとる」
思わず喉の奥から笑いがこぼれた。
なんや、彼女が家族に認められるって、こんなに嬉しいもんなんやな。