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夢小説設定
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ある日のゲーム前、かなり早くに待機室へやって来てしまった私は特にやることもなくてただただボーとしていた。そんな時、不意にギィ…と扉が開く。誰だろうと少し不安になりながら見てみると、顔全体を覆っている大きな紗帽をかぶった女性が立っていた。
「メリーさん!」
「ごきげんよう【名前】さん。」
彼女は昆虫学者のメリー・プリニウスさん。最近新しくやって来たサバイバーだ。
メリーさんは、催されるはずだった自身の歓迎会も結構だと断ったり被っている紗帽も人前では絶対外さなかったりと少し変わった人で、当初こそ少しとっつきにくい印象を受けていた。
だけど先日話をした際、日本でも若いお嬢さん方の間で西洋の焼き物にミツバチの巣蜜をかけて食べるのが流行っていたという話をしたところすごく話が盛り上がった。というのも、日本にいるミツバチと西洋にいるミツバチとは何かが少し違うそうな。そんな話を楽しそうにしてくれたメリーさんにはなんだか親近感のようなものを覚え、そこからは顔を合わせると仲良く話をするようになった。
「先日ついにあの焼き物を口にしたんですよ!」
「ああ、パンケーキを?」
「はい!エマが夜食にと焼いたのをおすそ分けしてもらって。とってもおいしかったです!
……ただ、はちみつではなくメイプルシロップなるものでしたけど…。」
「それなら呼んでくださればはちみつを届けに行きましたよ。」
「え!?いいんですか!? じゃあ今度一緒にぱんけいきを食べましょうね!」
「いえ、それは結構です。ちなみに発音が微妙です。パンケーキです。」
あれ…?なんだかさらっと断られたな…。
そう思ったものの、もっとメリーさんと仲良くなりたい私はそれでもメリーさんとぱんけえきが食べたいと食らいついていた。
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