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劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデンのネタバレを含む感想
2021/02/15 12:34雑記
ヴァイオレット・エヴァーガーデンのネタバレ含む感想です。で、少佐とヴァイオレットちゃんは何歳差なの?😍❓
まず初めに。あれほど凄惨な事件があった京都アニメーション。この素晴らしい映画を最後まで制作し届けてくださり本当にありがとうございます。心より感謝を。そして犠牲になった方々にはご冥福をお祈りします。
では本作の感想です!
テレビシリーズでは自分の感情も分からず、他人の感情も読み取る事が困難だったヴァイオレット。それでも初期の方から少佐に関してだけは表情にしっかりと感情が表れてしまうほど、彼女の中でギルベルト少佐は非常に大きな存在でした。だからてっきりテレビシリーズで、実は生きてるよ!再会するよ!!と思っていた私は、最終回でもその安否は分からず、まじかーー?!となっていました。
もちろん作品としては素晴らしくて、愛してる、が少し分かるようになったヴァイオレットちゃんの表情も最高に良く、航空祭でたくさんの手紙がまるで幸福の象徴の白い鳩が数多飛び交う様にも見えて感動しました。そしてエンドロールの後に最後訪れた先の依頼主を見て今まで見せた事のないような笑顔だったのでひょっとして少佐?!とも思ったのですが特に説明もなくて。作品としては大満足でしたが少佐とヴァイオレットの物語としては若干の、宿題残されたかのような印象があったのです。
そこへ今作劇場版ですよ。
冒頭の10分でテレビシリーズで一番泣いた10話のアンちゃんとお母さんのエピソードが出てきてまず号泣。アンちゃんの孫のデイジーが過去を辿っていく形で始まるストーリーにワクワクが止まりませんでした。
病気の男の子のエピソードも泣くしかない。自分は死んでしまうと分かっていても、自分がどんなに苦しくても、残った家族の事を想って手紙をヴァイオレットに依頼する。家族への愛、そして友達への大好きだからこそ言えない気持ち。そしてその友達はどんなに面会を拒否されても、そっと寄り添って遠くから見守る。登場人物みんなが相手を思い遣る優しさに溢れていて、本当に心に染み入るエピソードでした。
そんな最中に少佐が生きているかもしれないという情報を手に入れたホッジンズ。ヴァイオレットの静かな高揚感と不安がない混ぜになった繊細な表情の表現と石川さんの演技が素晴らしかった。どうして彼女が「少佐」と言うだけでこんなにも色々な気持ちがこちらに伝わってくるのでしょう。そしてホッジンズの父親のような複雑な心情と寄り添う温かさと過保護っぷりからくる少しのウザさは、子安さんが本当にぴたりとハマっています。
そしてギルベルト少佐がいるかもしれない島に辿り着くホッジンズとヴァイオレットですが。いました!!少佐発見しました!!(なんだよもー!早く教えてよもー!!)
けれど少佐は物凄く儚げで気を付けないと消えちゃいそうな透明感と消えない罪の重さからくる重責感を同時に背負っちゃっています。すぐそこまでヴァイオレットも来ているとホッジンズに言われても「会えない」と。浪川さん迫真の演技です。そんなに心の奥底から絞り出す声で会えないって言うの、もはやこちらには「愛してる」としか聞こえません。
でもそんなホッジンズと私の気持ちを他所に、ヴァイオレットを自分のせいで戦闘の道具にし、両腕を奪い、当たり前の少女としての幸せと自由を奪ったと思っている少佐は頑なに会おうとしません。雨の中、自宅前まで来てヴァイオレットが「少佐、会いたいです」とあんなに切ない声で訴えても、です。私なら秒で開けます。
(もう、ほんっと、会えやああ!!怖くないから!大丈夫!!
ヴァイオレットの名に恥じない美人に成長して少佐が大好きで少佐が心の支えで道標で、極め付けはあの時お祭りの出店で買った石を後生大事にいつでも胸元に付けてる健気で可愛い可愛いヴァイオレットちゃんがすぐそこに来てるんだよおこの!!)
「この、大馬鹿野郎!!!!!」
ホッジンズのこのセリフは見事に私の心の叫びとシンクロしました。
奪ってしまったモノばかり見るのではなく、与えたもの、それによって成長した彼女のこと、これからのこと、未来のことを見てほしい。切実に思いました。
ところでこの作品で一気にお株を上げたのはディークフリートお兄様です。おリボンが可愛らしい。
ヴァイオレットに対してテレビシリーズで徐々に認識を変えて、最終的には母親にまで会わせたギルベルトの兄、ディー様は(以下大佐)今作では少佐の幼少期の思い出の品をヴァイオレットに譲ったり、落としたリボンをわざわざ届けたりとデレ期が止まりません。やはり、あのお母様の息子で、少佐のお兄ちゃんですからね。根っからの悪人ではないのです。寧ろ口下手不器用な優しい人です。でもこれはきっとヴァイオレットのブレない芯の強さだとか優しさ、ギルベルトへの揺るがない気持ちに触れてきたからそんな自分を徐々に出せるようになったのでしょう。
今回少佐のいる場所を調べたのも大佐で、ヴァイオレットが出航してしまう間際に少佐の背中を押すのも大佐でした。
自己のコンプレックスを不惑間近?で漸く克服して弟と向き合うことができました可愛い。「俺は家を継ぐ。お前は自由になれ」と。そして少佐が「兄さん」って言うのも良かった。(子供時代の兄弟も可愛過ぎんか?)あの頃の弟の笑顔を思い出して、純粋に愛しい存在と認識できたのでしょう。そう。少佐は弟なのです。(ここ大事)
ヴァイオレットからの超超可愛い奥ゆかしい手紙を読んで、涙を流し追いかけて「ヴァイオレット!!」と叫びおそらく島民最速で走り抜ける少佐。
坂道を転びながら、彼女の名を呼ぶ声は鳥肌立ちました。泣ける。
対するヴァイオレットも少佐の声に顔を歪め全速力で船のデッキから海へダイブ!!凄い!!元戦闘職種はやる事が違う!!
海で二人が話すシーンはもう、ほんと、よかったねええええ!!!結婚!!!!って脳内お祭りでした。
少佐が泣きながらヴァイオレットに想いを告げる所はなんだか可愛くて。浪川さんのふええって泣いちゃう弟感半端ない。ずっと彼女より大人で優しくて落ち着いていて…というイメージから随分離れてしまったけれど、これは色々な鎧を脱ぎ去ったギルベルトの本当の姿なんだなと。それを曝け出して、「それでもいいか?」って聞いても「少佐が、わたしは、しょうさ、が」と大粒の涙を溢しながら一杯の愛を伝えるヴァイオレットちゃんに更に涙です。
「ずっとこうしたかった」
ヴァイオレットの涙を拭い抱き寄せてまもちゃんのような事を言う少佐にホロリと泣けました。
あああよかった!!ハッピーエンドだああいすき!!!
愛は階級の差も歳の差も離れていた年月も相手を思う故にすれ違う心も全てを超えていきました。
二人に永遠に幸あれ。そして大佐も幸せになって!!
登場人物みんなに愛着が湧くとても素晴らしい作品でした。
少佐はあんなに焦らしたんだからこの先ずっとヴァイオレットちゃんを大事にしていくんだぞ!俺との約束だ!!!
(ホッジンズと私の心の声)
おしまい
まず初めに。あれほど凄惨な事件があった京都アニメーション。この素晴らしい映画を最後まで制作し届けてくださり本当にありがとうございます。心より感謝を。そして犠牲になった方々にはご冥福をお祈りします。
では本作の感想です!
テレビシリーズでは自分の感情も分からず、他人の感情も読み取る事が困難だったヴァイオレット。それでも初期の方から少佐に関してだけは表情にしっかりと感情が表れてしまうほど、彼女の中でギルベルト少佐は非常に大きな存在でした。だからてっきりテレビシリーズで、実は生きてるよ!再会するよ!!と思っていた私は、最終回でもその安否は分からず、まじかーー?!となっていました。
もちろん作品としては素晴らしくて、愛してる、が少し分かるようになったヴァイオレットちゃんの表情も最高に良く、航空祭でたくさんの手紙がまるで幸福の象徴の白い鳩が数多飛び交う様にも見えて感動しました。そしてエンドロールの後に最後訪れた先の依頼主を見て今まで見せた事のないような笑顔だったのでひょっとして少佐?!とも思ったのですが特に説明もなくて。作品としては大満足でしたが少佐とヴァイオレットの物語としては若干の、宿題残されたかのような印象があったのです。
そこへ今作劇場版ですよ。
冒頭の10分でテレビシリーズで一番泣いた10話のアンちゃんとお母さんのエピソードが出てきてまず号泣。アンちゃんの孫のデイジーが過去を辿っていく形で始まるストーリーにワクワクが止まりませんでした。
病気の男の子のエピソードも泣くしかない。自分は死んでしまうと分かっていても、自分がどんなに苦しくても、残った家族の事を想って手紙をヴァイオレットに依頼する。家族への愛、そして友達への大好きだからこそ言えない気持ち。そしてその友達はどんなに面会を拒否されても、そっと寄り添って遠くから見守る。登場人物みんなが相手を思い遣る優しさに溢れていて、本当に心に染み入るエピソードでした。
そんな最中に少佐が生きているかもしれないという情報を手に入れたホッジンズ。ヴァイオレットの静かな高揚感と不安がない混ぜになった繊細な表情の表現と石川さんの演技が素晴らしかった。どうして彼女が「少佐」と言うだけでこんなにも色々な気持ちがこちらに伝わってくるのでしょう。そしてホッジンズの父親のような複雑な心情と寄り添う温かさと過保護っぷりからくる少しのウザさは、子安さんが本当にぴたりとハマっています。
そしてギルベルト少佐がいるかもしれない島に辿り着くホッジンズとヴァイオレットですが。いました!!少佐発見しました!!(なんだよもー!早く教えてよもー!!)
けれど少佐は物凄く儚げで気を付けないと消えちゃいそうな透明感と消えない罪の重さからくる重責感を同時に背負っちゃっています。すぐそこまでヴァイオレットも来ているとホッジンズに言われても「会えない」と。浪川さん迫真の演技です。そんなに心の奥底から絞り出す声で会えないって言うの、もはやこちらには「愛してる」としか聞こえません。
でもそんなホッジンズと私の気持ちを他所に、ヴァイオレットを自分のせいで戦闘の道具にし、両腕を奪い、当たり前の少女としての幸せと自由を奪ったと思っている少佐は頑なに会おうとしません。雨の中、自宅前まで来てヴァイオレットが「少佐、会いたいです」とあんなに切ない声で訴えても、です。私なら秒で開けます。
(もう、ほんっと、会えやああ!!怖くないから!大丈夫!!
ヴァイオレットの名に恥じない美人に成長して少佐が大好きで少佐が心の支えで道標で、極め付けはあの時お祭りの出店で買った石を後生大事にいつでも胸元に付けてる健気で可愛い可愛いヴァイオレットちゃんがすぐそこに来てるんだよおこの!!)
「この、大馬鹿野郎!!!!!」
ホッジンズのこのセリフは見事に私の心の叫びとシンクロしました。
奪ってしまったモノばかり見るのではなく、与えたもの、それによって成長した彼女のこと、これからのこと、未来のことを見てほしい。切実に思いました。
ところでこの作品で一気にお株を上げたのはディークフリートお兄様です。おリボンが可愛らしい。
ヴァイオレットに対してテレビシリーズで徐々に認識を変えて、最終的には母親にまで会わせたギルベルトの兄、ディー様は(以下大佐)今作では少佐の幼少期の思い出の品をヴァイオレットに譲ったり、落としたリボンをわざわざ届けたりとデレ期が止まりません。やはり、あのお母様の息子で、少佐のお兄ちゃんですからね。根っからの悪人ではないのです。寧ろ口下手不器用な優しい人です。でもこれはきっとヴァイオレットのブレない芯の強さだとか優しさ、ギルベルトへの揺るがない気持ちに触れてきたからそんな自分を徐々に出せるようになったのでしょう。
今回少佐のいる場所を調べたのも大佐で、ヴァイオレットが出航してしまう間際に少佐の背中を押すのも大佐でした。
自己のコンプレックスを不惑間近?で漸く克服して弟と向き合うことができました可愛い。「俺は家を継ぐ。お前は自由になれ」と。そして少佐が「兄さん」って言うのも良かった。(子供時代の兄弟も可愛過ぎんか?)あの頃の弟の笑顔を思い出して、純粋に愛しい存在と認識できたのでしょう。そう。少佐は弟なのです。(ここ大事)
ヴァイオレットからの超超可愛い奥ゆかしい手紙を読んで、涙を流し追いかけて「ヴァイオレット!!」と叫びおそらく島民最速で走り抜ける少佐。
坂道を転びながら、彼女の名を呼ぶ声は鳥肌立ちました。泣ける。
対するヴァイオレットも少佐の声に顔を歪め全速力で船のデッキから海へダイブ!!凄い!!元戦闘職種はやる事が違う!!
海で二人が話すシーンはもう、ほんと、よかったねええええ!!!結婚!!!!って脳内お祭りでした。
少佐が泣きながらヴァイオレットに想いを告げる所はなんだか可愛くて。浪川さんのふええって泣いちゃう弟感半端ない。ずっと彼女より大人で優しくて落ち着いていて…というイメージから随分離れてしまったけれど、これは色々な鎧を脱ぎ去ったギルベルトの本当の姿なんだなと。それを曝け出して、「それでもいいか?」って聞いても「少佐が、わたしは、しょうさ、が」と大粒の涙を溢しながら一杯の愛を伝えるヴァイオレットちゃんに更に涙です。
「ずっとこうしたかった」
ヴァイオレットの涙を拭い抱き寄せてまもちゃんのような事を言う少佐にホロリと泣けました。
あああよかった!!ハッピーエンドだああいすき!!!
愛は階級の差も歳の差も離れていた年月も相手を思う故にすれ違う心も全てを超えていきました。
二人に永遠に幸あれ。そして大佐も幸せになって!!
登場人物みんなに愛着が湧くとても素晴らしい作品でした。
少佐はあんなに焦らしたんだからこの先ずっとヴァイオレットちゃんを大事にしていくんだぞ!俺との約束だ!!!
(ホッジンズと私の心の声)
おしまい