2023年まとめ

・まもちゃんがうさこに膝枕される話
なりゆきでその形になったものの照れて起きあがろうとするが「だめ!まもちゃんはお勉強頑張ったんだから今はご褒美タイムなのっ」と戻され頭を髪の毛さらさらと撫でられてなんだか安らぎを感じてしまう。
どこか懐かしい、失くした記憶のカケラを見つけた気がして。


・秋ですね
暑い夏がようやく終わり、待ち合わせしているうさぎはそわそわ
「まもちゃん!」
「うさこ、すまない。遅くなった」
「ぜーんぜん!」
そう言って盛大に引っ付くうさぎを柔らかく見つめる
「まもちゃん、秋ですね?」
「秋ですね、うさこ」
「たくさん、ぎゅーーっしようね」
「ははっ仰せのままに」


・エンセレ
燃える夕陽や鳥の声が響く朝陽。木漏れ日の柔らかな陽射し。それらはセレニティの胸の中をシャボン玉のようにふわりと虹色に輝かせてはパチンと音を立てて弾いて揺り動かした。
けれど、その時々に隣に彼がいてくれたからこそ思えたのかもしれない。
「好きよ」
その手を取るのは唯一の光
「心から」


・1時間目
ペンケースの中に小さい手紙が入っていて、うさこのイタズラか?と開いた衛は机にガンっと突っ伏した。
「なんだ?すげえ音したぞ?!」とざわつく教室。
「な、なんでもない。ペン落としただけ」
ごまかす衛の手元の紙に書かれた文字は絶対誰にも見せられない。
学校なんて早く終われと初めて願った。

『まもちゃんちで待ってるね♡
はやく会いたいな
いーーーっぱい!いちゃいちゃしよーね♡♡
あなたのうさこより🐰』


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