二話 『再会』
小学五年生になった春、登校していると突然後ろを引っ張られて振り返る。
「ますたー!! ますたーでしょ?! うわーっ! やっぱり!! ますたーだ!!」
茶色い髪を肩まで伸ばしてそう言ってニコニコ笑って万歳をして喜んでいる彼は、まだ一年生の印でもある黄色の帽子を被っていた。しかし俺は彼を知っている。
「ネフライト、なのか? 」
「そう! おれ、ネフライト! でも今はアキラっていうの。わー!ますたーやっぱりかっこいいなっ! 」
ニッカリと笑う彼を見て思わず涙が迫り上がる。
「会えて嬉しいよ、ネフライト。元気そうだな……!」
「うん! 母ちゃんは優しいしご飯はおいしーし、オレまた大きくなっていっぱいますたーを守るから!」
「今の名前は衛っていうんだ。地場衛」
「まもるをまもる!!」
「ははっありがとう。でもその前に友だちになってよアキラ?」
「もちろんだぜ! まもる、よろしく!」
「よろしく」
本当に、本当にいたんだ。前世の記憶は、やっぱり間違いでは無かったんだ。じゃあ、きっとあの子も転生しているはず。
「アキラ、君の他の四天王にはもう会った? それにセレニティは? どこにいるか知っているか?」
「ごめんよますたー、会ってないしどこにいるかも分かんない」
「そうか、いいんだ。ありがとう」
「ますたー、じゃないや。まもるは今でもセレニティさまが大好きなんだな」
まだ幼いはずのアキラが、あの頃と同じように少し困ったような優しい笑みで俺のことを見つめる。
「ああ、忘れられないんだ。馬鹿だろう?」
「そんなことないよ」
そんな時アキラのクラスメートらしい黄色い帽子の集団の中の一人が呼んだ為、そこで別れた。
「ますたー!! ますたーでしょ?! うわーっ! やっぱり!! ますたーだ!!」
茶色い髪を肩まで伸ばしてそう言ってニコニコ笑って万歳をして喜んでいる彼は、まだ一年生の印でもある黄色の帽子を被っていた。しかし俺は彼を知っている。
「ネフライト、なのか? 」
「そう! おれ、ネフライト! でも今はアキラっていうの。わー!ますたーやっぱりかっこいいなっ! 」
ニッカリと笑う彼を見て思わず涙が迫り上がる。
「会えて嬉しいよ、ネフライト。元気そうだな……!」
「うん! 母ちゃんは優しいしご飯はおいしーし、オレまた大きくなっていっぱいますたーを守るから!」
「今の名前は衛っていうんだ。地場衛」
「まもるをまもる!!」
「ははっありがとう。でもその前に友だちになってよアキラ?」
「もちろんだぜ! まもる、よろしく!」
「よろしく」
本当に、本当にいたんだ。前世の記憶は、やっぱり間違いでは無かったんだ。じゃあ、きっとあの子も転生しているはず。
「アキラ、君の他の四天王にはもう会った? それにセレニティは? どこにいるか知っているか?」
「ごめんよますたー、会ってないしどこにいるかも分かんない」
「そうか、いいんだ。ありがとう」
「ますたー、じゃないや。まもるは今でもセレニティさまが大好きなんだな」
まだ幼いはずのアキラが、あの頃と同じように少し困ったような優しい笑みで俺のことを見つめる。
「ああ、忘れられないんだ。馬鹿だろう?」
「そんなことないよ」
そんな時アキラのクラスメートらしい黄色い帽子の集団の中の一人が呼んだ為、そこで別れた。
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