100日後に付き合うまもうさ
・60日目
しっかりしないと。私がしっかりしないと。泣いていたってあの人は帰って来ない。
次の満月の夜に月へ行くってルナは言ってた。全ての手掛かりはきっとそこにあるわ。銀水晶の力をちゃんと使いこなせればきっとあなたを助けられる。
お願い無事でいて、まもちゃん
40日後に付き合うまもうさ
・65日目
パパにペンダントにしてもらった銀水晶。
不思議ね。これを持ってるとほっとするの。あの人の温もりに触れているみたい。まもちゃん...
セレニティ...うさこ..俺の意識..そろそろ限界みたいだ。君の呼ぶ声が何度も聴こえているのに。この腕に君を抱きたい..のに..
35日後に付き合うまもうさ
・70日目
一の橋公園。ここから月へ行くのね。トレードしようねってまもちゃんと約束した所。懐中時計を返したい。あなたの笑顔をもう一度見たい。
出会うたびにドキドキして嬉しかったの。私達喧嘩ばかりだったけど、惹かれあってたの。
月は、とても静かな場所だった。
30日後に付き合うまもうさ
・70日目②
エンディミオン、私、あなたと一緒にいると胸が温かくなるの。何だって出来る。そう思うわ。
君と出会ってから幸せが何なのか初めて知った。けれど直ぐに押し寄せる黒い影。これは罰なのか?
ただあなたをあいしているだけなのに
これは、前世の哀しい記憶
・71日目
目覚めた衛はもうかつての意思を持っていなかった。
暗い瞳、無くした表情。
ただひとつ、幻の銀水晶を奪う為に。
29日後に付き合うまもうさ
・75日目①
彼の夢を見て目が覚めた
これは夢の続き?うそ..あの後ろ姿、まもちゃん?まさか。こんな所に彼がいるはずないでしょ、うさぎ
壊れた懐中時計が動き出す。これは何が始まるサインなの?
このゲーセンの男は使える。彼女達はここに必ず現れる。早く来い、うさぎ
25日後に付き合うまもうさ
・75日目②
昼寝して目が覚めたら夕陽が見えた。あの時と同じ。まもちゃんの部屋で私はこんな風に空を見たの。
憂鬱な気分を晴らしたくてクラウンに着いたら心臓が止まるほど衝撃が走った。だって、目の前に会いたくてたまらなかった人がいる。
まもちゃ...
「遠藤です」
嘘..どういう事なの?
・80日目
うさぎちゃん、って呼ぶ冷たい声と微笑み。あの人と同じなのに、あの人と違う。分かってる。でも会いたいの。だって...まもちゃんにずっとずっと会いたかったから...だめって、分かってるのにここに来てしまう。
俺の暗示が掛からない。厄介だな。そんなに衛が好きか?俺の事を見ろよ、うさぎ
・84日目
司令室に入りんでやる。
そこがやつらのアジトだ。そこを攻めれば幻の銀水晶も手に入るし、あいつもいるだろう。
暗示で手に入れられないなら奪うだけだ。待っていろよ、うさぎ。
16日後に付き合うまもうさ
・85日目
司令室まで入ってくるだなんて。遠藤さんがタキシード仮面なの?
だったらどうしてヴィーナスと戦ってるの?どうしてあなたがルナにこんな酷いこと...!
あなたはまもちゃんじゃないわ!
漸く俺だけを見ているなうさぎ。そして幻の銀水晶、とうとう手に入れた!
15日後に付き合うまもうさ
・85日目②
一度、死んだ?ダークキングダムの戦士として蘇った?嘘!
あなたはやっぱりまもちゃんなの?
ベリルの攻撃が私に絡みつく。
死ねないっあなたを、取り戻すまでは!
何だこの銀水晶の今までにない光は。
無駄だ俺はまだ諦めんぞ!
ヴィーナスと聖剣と一緒に消えるあなたを追う。闇の深部へ
・86日目
幻の銀水晶はうさぎが自在に操れるのか?ならば倒してでもお前もろとも手に入れてやる!
どうやっても元のあの人に戻らない。
冷たい目、私達を攻撃してくる物凄いパワー。こんな、この人を見るのは、もう嫌....
聖剣で彼を。最後に唇を重ねて私の胸へと突き刺した。
まもちゃん....
14日後に付き合うまもうさ
・遥か昔
青い水晶玉のように見えるあの人の星。本当に大好きだったの。エンディミオン、あなたと一緒にいると胸が温かくなって、何でも出来る。何も怖くない。そう思ってた。
君はいつも月のような優しい光で俺を包んでくれたね。君と永遠に一緒にいられたら....そう願わずにはいられなかった。
・90日目
セレニティ....うさこ
君の声が聞こえた。俺の中の銀水晶のカケラが、心の奥底に沈められていた俺の意識へと呼び掛けてくれていた。
分かったんだ。夢に見た前世の君の願い。
『銀水晶をお願い』
二人で一緒に、同じ星で幸せになるために。銀水晶をそっと胸に抱いて二人で守っていきたいと。
10日後に付き合うまもうさ
・95日目
懐中時計が剣を受け止めた?こんな形で貴方に守られるだなんて。
起きてまもちゃん!
銀水晶が完全体になった意味を考えるのが怖い。
「セーラームーン?」
君が呼ぶ声がして目が覚めたはずなのにその姿も何も見えない。この暗闇が俺のした事への代償なのか?
けれど漸く君に触れられた。
貴方の手が温かくなっていく。洗脳から解けたまもちゃんが私に微笑み掛けてくれた。
それだけで涙が溢れて止まらない。
目が見えなくなっても強い意思を感じる。あなたの心がすぐ隣にあるだけで私の心もパワーもどんどん満たされていく。
幻の銀水晶を解放して貴方と二人できっとメタリアを倒す!
心が月の光のように透明になっていく。
君の力が白い月の輝きで研ぎ澄まされていく。
俺の代わりに剣先を受け止め粉々となった翡翠...四天王の意思も無駄にはしない。
目の前のこの子も、地球もきっと救ってみせる。
君の願いを誰よりも俺が叶えたい。
それが俺が此処に生まれてきた意味なんだ。
5日後に付き合うまもうさ
・96日目
君の冷たい体に俺の心が冷える。聖剣を振り下ろされた後にキスをされた時、衛の意識が呼び起こされた。
だから今度は俺が君に力を注ぐよ。
キスの後瞼を開けるとそこには暗闇は無く、愛しい唯一の君が綺麗な瞳を向けていて。ずっと会いたかった姿が俺の事を迎えてくれた。
「うさこ...」
私の中のセレニティが、貴方の中のエンディミオンを見付けて胸を震わせている。
私達、やっと会えたのね
私の生きる意味、生きる場所。
まもちゃん
エンディミオン
ありがとう
「大好きよ。もう、離さない」
目が見えるのがこんなに嬉しい事だったなんて。
気を付けないと泣きそうで。力一杯抱きしめた。
腕の中にうさこがいる。
ずっと、ずっと探し求めていた愛しい温もり。
漸く抱きしめることができた。
俺だって、もう君の事を離さないよ。
4日後に正式に付き合い始めるまもうさ
・100日目
「私達、付き合ってるんだよね?」
「え?」
「だって、まもちゃんから付き合おうとか、好きだー!とか、言われてないから...」
抱き締めたりキスしたりしたのに肝心の言葉を言っていなかった自分に愕然とする。どれだけ舞い上がってたんだ俺。
好きな子にこんな不安そうな顔させてバカだろ。
「うさこ!」
「は、はいっ」
「....大好きなんだ。だから....俺の恋人になってくれ。ずっと、一生大事にするよ」
両肩に手を置いて言葉を届ける。
「ちゃんと言ってなくて、ごめんな?」
俯いて無言の彼女に焦るがすぐに胸に柔らかな衝撃が走る。
「嬉しい。まもちゃんも、私の恋人になってクダサイ」
「もちろん。俺の全部、うさこにやるよ」
その言葉に彼女は陽だまりの笑顔で頷き、かかとを上げて唇を合わせて来た。
「まもちゃん、大好きよ」
そして始まる二人の物語
『100日後に付き合うまもうさ』
end
2020.8.3
しっかりしないと。私がしっかりしないと。泣いていたってあの人は帰って来ない。
次の満月の夜に月へ行くってルナは言ってた。全ての手掛かりはきっとそこにあるわ。銀水晶の力をちゃんと使いこなせればきっとあなたを助けられる。
お願い無事でいて、まもちゃん
40日後に付き合うまもうさ
・65日目
パパにペンダントにしてもらった銀水晶。
不思議ね。これを持ってるとほっとするの。あの人の温もりに触れているみたい。まもちゃん...
セレニティ...うさこ..俺の意識..そろそろ限界みたいだ。君の呼ぶ声が何度も聴こえているのに。この腕に君を抱きたい..のに..
35日後に付き合うまもうさ
・70日目
一の橋公園。ここから月へ行くのね。トレードしようねってまもちゃんと約束した所。懐中時計を返したい。あなたの笑顔をもう一度見たい。
出会うたびにドキドキして嬉しかったの。私達喧嘩ばかりだったけど、惹かれあってたの。
月は、とても静かな場所だった。
30日後に付き合うまもうさ
・70日目②
エンディミオン、私、あなたと一緒にいると胸が温かくなるの。何だって出来る。そう思うわ。
君と出会ってから幸せが何なのか初めて知った。けれど直ぐに押し寄せる黒い影。これは罰なのか?
ただあなたをあいしているだけなのに
これは、前世の哀しい記憶
・71日目
目覚めた衛はもうかつての意思を持っていなかった。
暗い瞳、無くした表情。
ただひとつ、幻の銀水晶を奪う為に。
29日後に付き合うまもうさ
・75日目①
彼の夢を見て目が覚めた
これは夢の続き?うそ..あの後ろ姿、まもちゃん?まさか。こんな所に彼がいるはずないでしょ、うさぎ
壊れた懐中時計が動き出す。これは何が始まるサインなの?
このゲーセンの男は使える。彼女達はここに必ず現れる。早く来い、うさぎ
25日後に付き合うまもうさ
・75日目②
昼寝して目が覚めたら夕陽が見えた。あの時と同じ。まもちゃんの部屋で私はこんな風に空を見たの。
憂鬱な気分を晴らしたくてクラウンに着いたら心臓が止まるほど衝撃が走った。だって、目の前に会いたくてたまらなかった人がいる。
まもちゃ...
「遠藤です」
嘘..どういう事なの?
・80日目
うさぎちゃん、って呼ぶ冷たい声と微笑み。あの人と同じなのに、あの人と違う。分かってる。でも会いたいの。だって...まもちゃんにずっとずっと会いたかったから...だめって、分かってるのにここに来てしまう。
俺の暗示が掛からない。厄介だな。そんなに衛が好きか?俺の事を見ろよ、うさぎ
・84日目
司令室に入りんでやる。
そこがやつらのアジトだ。そこを攻めれば幻の銀水晶も手に入るし、あいつもいるだろう。
暗示で手に入れられないなら奪うだけだ。待っていろよ、うさぎ。
16日後に付き合うまもうさ
・85日目
司令室まで入ってくるだなんて。遠藤さんがタキシード仮面なの?
だったらどうしてヴィーナスと戦ってるの?どうしてあなたがルナにこんな酷いこと...!
あなたはまもちゃんじゃないわ!
漸く俺だけを見ているなうさぎ。そして幻の銀水晶、とうとう手に入れた!
15日後に付き合うまもうさ
・85日目②
一度、死んだ?ダークキングダムの戦士として蘇った?嘘!
あなたはやっぱりまもちゃんなの?
ベリルの攻撃が私に絡みつく。
死ねないっあなたを、取り戻すまでは!
何だこの銀水晶の今までにない光は。
無駄だ俺はまだ諦めんぞ!
ヴィーナスと聖剣と一緒に消えるあなたを追う。闇の深部へ
・86日目
幻の銀水晶はうさぎが自在に操れるのか?ならば倒してでもお前もろとも手に入れてやる!
どうやっても元のあの人に戻らない。
冷たい目、私達を攻撃してくる物凄いパワー。こんな、この人を見るのは、もう嫌....
聖剣で彼を。最後に唇を重ねて私の胸へと突き刺した。
まもちゃん....
14日後に付き合うまもうさ
・遥か昔
青い水晶玉のように見えるあの人の星。本当に大好きだったの。エンディミオン、あなたと一緒にいると胸が温かくなって、何でも出来る。何も怖くない。そう思ってた。
君はいつも月のような優しい光で俺を包んでくれたね。君と永遠に一緒にいられたら....そう願わずにはいられなかった。
・90日目
セレニティ....うさこ
君の声が聞こえた。俺の中の銀水晶のカケラが、心の奥底に沈められていた俺の意識へと呼び掛けてくれていた。
分かったんだ。夢に見た前世の君の願い。
『銀水晶をお願い』
二人で一緒に、同じ星で幸せになるために。銀水晶をそっと胸に抱いて二人で守っていきたいと。
10日後に付き合うまもうさ
・95日目
懐中時計が剣を受け止めた?こんな形で貴方に守られるだなんて。
起きてまもちゃん!
銀水晶が完全体になった意味を考えるのが怖い。
「セーラームーン?」
君が呼ぶ声がして目が覚めたはずなのにその姿も何も見えない。この暗闇が俺のした事への代償なのか?
けれど漸く君に触れられた。
貴方の手が温かくなっていく。洗脳から解けたまもちゃんが私に微笑み掛けてくれた。
それだけで涙が溢れて止まらない。
目が見えなくなっても強い意思を感じる。あなたの心がすぐ隣にあるだけで私の心もパワーもどんどん満たされていく。
幻の銀水晶を解放して貴方と二人できっとメタリアを倒す!
心が月の光のように透明になっていく。
君の力が白い月の輝きで研ぎ澄まされていく。
俺の代わりに剣先を受け止め粉々となった翡翠...四天王の意思も無駄にはしない。
目の前のこの子も、地球もきっと救ってみせる。
君の願いを誰よりも俺が叶えたい。
それが俺が此処に生まれてきた意味なんだ。
5日後に付き合うまもうさ
・96日目
君の冷たい体に俺の心が冷える。聖剣を振り下ろされた後にキスをされた時、衛の意識が呼び起こされた。
だから今度は俺が君に力を注ぐよ。
キスの後瞼を開けるとそこには暗闇は無く、愛しい唯一の君が綺麗な瞳を向けていて。ずっと会いたかった姿が俺の事を迎えてくれた。
「うさこ...」
私の中のセレニティが、貴方の中のエンディミオンを見付けて胸を震わせている。
私達、やっと会えたのね
私の生きる意味、生きる場所。
まもちゃん
エンディミオン
ありがとう
「大好きよ。もう、離さない」
目が見えるのがこんなに嬉しい事だったなんて。
気を付けないと泣きそうで。力一杯抱きしめた。
腕の中にうさこがいる。
ずっと、ずっと探し求めていた愛しい温もり。
漸く抱きしめることができた。
俺だって、もう君の事を離さないよ。
4日後に正式に付き合い始めるまもうさ
・100日目
「私達、付き合ってるんだよね?」
「え?」
「だって、まもちゃんから付き合おうとか、好きだー!とか、言われてないから...」
抱き締めたりキスしたりしたのに肝心の言葉を言っていなかった自分に愕然とする。どれだけ舞い上がってたんだ俺。
好きな子にこんな不安そうな顔させてバカだろ。
「うさこ!」
「は、はいっ」
「....大好きなんだ。だから....俺の恋人になってくれ。ずっと、一生大事にするよ」
両肩に手を置いて言葉を届ける。
「ちゃんと言ってなくて、ごめんな?」
俯いて無言の彼女に焦るがすぐに胸に柔らかな衝撃が走る。
「嬉しい。まもちゃんも、私の恋人になってクダサイ」
「もちろん。俺の全部、うさこにやるよ」
その言葉に彼女は陽だまりの笑顔で頷き、かかとを上げて唇を合わせて来た。
「まもちゃん、大好きよ」
そして始まる二人の物語
『100日後に付き合うまもうさ』
end
2020.8.3
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