13 解放
~地球・司令室~
ルシファーの力が弱まっていたからか、プルートがガーネットオーブで境界突破すると地上に戻ってこられた。
「ウラヌス!ネプチューン!プルート!」
「…!?彼女は…!」
ルナが私たちを笑顔で迎え、アルテミスが彩花を見て一瞬身構える。
「大丈夫だ。もうナタリアとしての負のエネルギーはセーラームーンが浄化した。」
私が答えるとほっと二匹は息を付く。
「良かった…うさぎちゃん、無事なのね…!」
ルナが涙ぐんでそう言った。
「ええ。だけどルシファーが再び力を取り戻してしまう前に私たちは地底に戻らないと。」
ネプチューンの言葉に、腕の中で反応した彩花が手をぐっとかけてくる。
「海斗を助けて…」
「彩花?」
「お願い…。」
「知り合いなのか?」
こくりと頷き、項垂れる。
私はネプチューンとプルートの顔を交互に見た。
彼女達は一瞬動揺した表情を浮かべたが、何かを決意したように頷く。
「分かった。私たちに任せろ。」
私も頷いてそう言うと、彩花は安心したように再び目を閉じる。
「それと…セーラームーンと、衛君に伝えて…」
涙を一筋流して続けて言う。
「ありがとうって…」
「それは自分で言うんだな。」
手を力強く握って返事をすると、彼女は少しだけ笑って頷き、眠りに付いた。
「ルナ、アルテミス。彩花さんを頼みましたよ。」
プルートが落ち着いた声でそう言い、私も彩花をソファーに移動させ横にすると立ち上がる。
「ああ。こっちは大丈夫。プルート達は早くセーラームーンの所へ戻るんだ。」
「気を付けて。」
アルテミスとルナの言葉に私達は頷き、再び地底帝国へと向かった。
良かった。
彩花を元に戻すことが出来て。
あの時、私たちがしたことは間違っていなかったんだ。
ナタリアである以前に一人の人間『彩花』に呼び掛けたのは間違ってはいなかった。
うさぎ。
もうすぐだ。
もうすぐ全てが終わる。
だから、待ってろ。私たちのプリンセス――――
つづく