8 消失~二つの光~
「あなたは必ず私の元に来るわ。だって、コレを取り戻したいでしょ?大切な、あの子のクリスタルですものね?」
初めは記憶を取り戻したくてソレを探した。
うさに宿っていることを知ってからはこの星とともにずっと守っていく。そう誓った。
無力な俺がゴールデンクリスタルを解放できたのもうさとあの輝きのおかげだった。
守りたいものに守られていて
守りたい人をいつも守っていてくれた光。
「でも、魂は既にルシファー様のもの。それでもセレニティが戻ってくるって思うのかしら…?」
魂…?
うさの魂?
「やめろ…ナタリア!そんなこと…うさは」
「死んだのよ?この地上の世界では。そんなこと言わなければ分からないほど、あなたは賢くない人じゃ無かったわよね?」
違う。嘘だ。
死ぬわけない。
うさが死ぬわけ…
「衛!しっかりしろ!!」
バシッとウラヌスに頬を張られて我に帰る。
「エンディミオン、いつでも歓迎するわ。我が帝国にね。」
「スペースソードブラスター!!」
「ジュピターココナッツサイクロン!!」
二人の攻撃が激しく放たれるが、それらはナタリアがいとも簡単に払ってしまう。
「馬鹿な人たち。大事なプリンセスをそんなちっぽけな力で守ろうとしていたんですもの。」
「うわああああ!!」
ヴィーナスが全身に金星の輝きを纏ってナタリアに向かう。
そこで渾身の必殺技をぶつける。
それはダメージを与えたようでナタリアの体がグラリと揺れた。
「うさぎを…うさぎを返せー!!」
瞳から涙を溢しながら、もう一度ヴィーナスは攻撃を放って叫ぶ。その後にマーズ、マーキュリーも追い打ちをかける。
うさが消えてしまったことによって彼女たちの攻撃力は数段上がっていた。
「おのれ…!!私に傷を付けるなどと…!!」
ナタリアは両手に意識を集中させて、その計り知れないパワーをシルバームーンクリスタルに集めて放出しようとしていた。
「や…めろ。」
「あなたたち、もういいわ。さっさと死になさい!!」
「やめろーー!!」
8人の前に立ち、ゴールデンクリスタルを操る。
「プリンス!」
ナタリアの攻撃とゴールデンクリスタルのパワーは衝突する。そして
「何!?」
黄金色の輝きは今驚きの声を上げたナタリアを包み込んだ。
その隙に再びネプチューンとプルートが攻撃を仕掛けようと身構える。
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