7 愛する人




第七話
『愛する人』









外部太陽系戦士である私達は自宅のコンピューターで高嶋彩花の居所をサーチしていた。

「高嶋彩花の現在地が分かったわ!」

せつながパソコンディスクから立ち上がって私たちに言う。


「彼女は今…衛さんと一緒にいる。一刻も早く行きましょう!」

「あの野郎!一人で向かうなんて!!」

せつなの言葉にはるかは言うが早いか駆け出した。








「衛…泣かすな…これ以上うさぎを泣かすなよ…!!」

はるかの車にせつなとほたると私も乗り込んで高嶋彩花の元へと向かう。

そんな中、はるかはアクセルを全開で踏みながら絞り出すような声で呟いていた。


助手席に座っていた私は、サイドブレーキを握るはるかの手に右手を添える。


「大丈夫よはるか。衛を…信じるのよ。」


「みちる…」


私の方は向かずに、前を睨むように見ていた瞳が一瞬緩んで、震えた。



「深い深い闇の渦…。」

「ほたる?」

後部座席に座るほたるを見ると、はっとなる。

前世の破滅の戦士のころのように、一切の万物も寄せ付けない排他的な瞳で暗く静かな表情を浮かべていた。

今までも何度かこういうことがあった。そんな時は必ず、これから起こり得ることを視ているようだった。


「一度その渦に飲まれたら…もう帰ってこられないかもしれない。」


その言葉で、車内の温度が一気に冷えたように感じる。



私は美奈子たちにも高嶋の居所と、衛も彼女と一緒にいることを通信機で伝えると、不安を胸に隠してはるかと同じ様に真っ直ぐに前を見すえていった。





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