まもセレ
課題をようやく仕上げ、印刷しようとしたらコピー用紙が切れていた。時計を見れば日付が変わる少し前。今夜中には仕上げて明日の休日は恋人と過ごしたい。
真冬のこの時間の寒さを考えると決意も多少は鈍るが、どうにか重い腰を上げてコートを手に取った。
コンビニで用を済ませた帰り道。一の橋公園を歩いていると、見知った姿があって驚く。倒れていた体を辛そうに起き上がらせていたそのシルエットは確かに恋人のもの。
「うさ!?大丈夫か!?」
こんな時間に?どうしてこんなところで?
様々な疑問が浮かぶが彼女の様子がどこか不自然で、早く無事を確認したかった。
しかしその姿が見えて息を飲んだ。
銀色の髪、額の印。繊細な素材の透明なドレスに身を包んだその少女は。
「君は…」
「エンディミ…オン?」
前世の俺の名を呼ぶ彼女は、その時の俺が一生涯の愛を捧げた唯一の恋人。
紛れもなく、その人だった。