飲み会で彼女を自慢する賢人の話

「賢人が付き合ってる彼女って、可愛い系?綺麗系?」
大学の友人たちとの飲み会で聞かれた賢人は得意そうに答えた
「可愛くて綺麗なおもしろ系だ」
「へ、へえ…?」
なんであんなにドヤ顔?分かんね。面白いのはこいつじゃね?という小声には気付かずに酒を飲んでいる賢人はふと視線を彼らに戻す。
「なんだ?美奈子の写真を見たいのか?」
「いやそんな事は言ってねえけど見せてくれるなら見たいです見せて」
ふんっと勝ち誇った顔をした賢人は手帳から一枚の写真を取り出してみせた
それはビーチバレーをする美女の攻め攻めワンショット
「何だこれかっこいい!」
「え、ほそっ足なが!可愛いっ」
「これは今年の夏海へ行った時に、たこ焼きとカキ氷賭けた本気モードの美奈子だ。俺との勝負にサーブを打つところを一緒に行った友人が撮影した」
「へ、へえ?」
それでも尚、可愛い美人かっけえなど言われ続けてむすっとした顔になる賢人はささっと写真をしまう
「あまりジロジロ見るな」
((そっちが見せてきたくせに))
「賢人、お前彼女のことめちゃくちゃ好きな?」
思わず自慢して、それなのに嫉妬する姿を揶揄うなと言う方が無理な話。
「……何か問題あるか?」
「ない!なんもない!!」
「いいんです愛です!!」
「かんぱーい!」
「「「うぇーい!」」」

俺らカシスオレンジとかカルアミルクでも飲んでたっけ??
と酎ハイやサワーを持ちながらも思うほどに、顔を赤くしてぽそりと返す賢人を見れば胸の中が甘ったるい何かでいっぱいにさせられるような。
とにかくそんな変な気分を誤魔化すかのようにテンションを上げてジョッキを交わす友人達なのであった。
1/1ページ
スキ