最愛。(ネフまこ)
家に行ってもいない。
携帯を掛けても出ない。
用事があるなんて一言も言っていなかった。
まことはどこに行ったんだ?
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「まこちゃん?」
「うん。どこにいるかうさぎちゃん知ってる?」
いつものように衛とパーラークラウンでデートしてるのを捕まえて彼女のプリンセスに聞いた。
心なしか表情を曇らせていくうさぎちゃんに俺の心中も穏やかでなくなっていく。
「何?まさか怪我でもしたか!?」
俺の剣幕に目の前の彼女は少し身を引いて慌てて両手をぶんぶんと振った。
「あ、ううん!違うんです。今日ね、まこちゃんのパパとママの命日なの。だからお墓参りに行くって言ってました。」
「え…?」
「私たちも行こうかって言ったんですけど、一人でゆっくり会って来たいからって…」
俺はその時うさぎちゃんの言葉を半分も聞けていなかった。
まことの両親が飛行機事故で亡くなっているのは知っていたが、今日が命日だなんてことは全く知らなかった。
聞いておけば良かったのだけど、両親のことを話すまことは明るく笑顔なんかも見せるから、その強さが痛々しくて腕の中に閉じ込めてそれ以上聞くのをやめてしまったから。
だけど何も俺にまで話さずに一人で墓参りに行くことも無いじゃないか。
そんなの、まことが寂しいに決まってる。
ずっと一人暮らしで何でも一人でするのに慣れてしまっているのは知っているけど、それでも慣れてしまうということと、平気だということは全然違うだろ。
俺はまことが少しでも安心できるように傍にいてやりたいと思ってる。
同情なんかじゃない。
まことのことを、愛しているから。