七夕短編2025年

ゾイ亜美

「短冊に願いを書かなくても、自力でなんとかしてみせるわ」
 短冊をぴらぴらさせながら宣う男にペンを渡す亜美。
「捻くれたことばかり言ってないで、年中行事くらい素直に乗っかってみて損はないですよ」
「じゃあアナタは何書いたの?」
「教えません」
「はあー?!」
 
 要が立ち上がった衝撃で短冊がひらひらと舞う。
 亜美の持っている短冊を追いかけて、二人の楽しげな声がリビングに上がった。
3/5ページ
スキ