2 哀の挨拶

『この光…この光だ!幻の銀水晶のパワー!!奪うのだ!ベリルよ…!!』

地鳴りのように響くその声は、眼下にいる一人の女に向けられていた。

「お任せ下さい。クイン・メタリア様。その前に、邪魔なこやつらを始末致しましょう。」

不敵な笑みを浮かべるその女は、今までの兵士達とは比べ物にならないほどの暗黒パワーを全身に纏い、守護戦士達を指差した。

四人は女を睨み返し、攻撃態勢に入ろうとした。

しかし、次に聞こえてくる声でその体は凍り付いたように動かなくなる。



「ベリル。そやつらの相手は私たちに任せろ。」



ヴィーナスは信じたくはなかった。今まで戦ってきた相手に彼等はいなかった。だから終わらぬ戦いに不安になりつつも、どこかで安心していたのだ。
彼等はきっと操られてる兵士達を正気にさせるために来てくれる。

そんな風にどこかで希望を抱いていたのだ。




そんな…




嘘よ




嘘だって言って…!




「クンツァイト…!」




四人の目の前には、見慣れた軍服に身を包んだ彼等が立っていた。



「よかろう。任せたぞ?四天王。」




見えない絶望という名のベールがゆっくりと辺りに巻き付いていった―――――

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