5 Last Friends
ヴィーナスはぼろぼろになった体で足を引き摺りながらもクンツァイトの元へと近付いていく。
「クンツァイト…良かった…。
私が分かるのね…?」
涙を流して微笑み、彼の目の前まで辿り着くと、力尽きて座り込む。
小さく悲鳴を上げて左足を押さえる彼女を見るなりクンツァイトは顔を青ざめた。
「ヴィーナス大丈夫か!?」
「あはは!折れてるわコレ。」
明るく言う彼女がむしろ痛々しくて、クンツァイトは唇をぎゅっと噛み締めて上半身を起こす。
「笑い事ではないだろ!
すまない。王子側近四天王である私が、奴らの術中に嵌まってしまうとは…!!」
邪な存在…奴はいつの間にか地球に入り込み、私たちの心の中にまで侵入してきた
強い精神力を自負していたはずなのに、なんてザマだ…
彼女達をこんなに痛め付けてしまうとは…!!
「クンツァイト!もう自分を責めない!」
ヴィーナスは四天王リーダーの目を真っ直ぐに見つめて言った。
黙って見つめ返すクンツァイトに今度は少し顔を赤らめて、続けて話す。
「真面目なところは好きだけど、真面目すぎるのはどうかと思うわよ?」
「ヴィーナス…」
自分を慰め、想ってくれる彼女を愛しいと思った。
「それよりも、あなたは大丈夫?私たち、かなり強力にお灸を据えたから…。」
クンツァイトは言われて体を起こそうとする。すると支えていた左肘に激痛が走った。
痛みに顔をしかめていると、「ああやっぱり…」と、心配そうにボソッと言う彼女の声が聞こえた。
「…確かに。これはかなり効いたな…。左腕はしばらく使い物にならんだろう。」
クンツァイトは力無く笑う。つられてヴィーナスも苦笑した。
「ごめんね…。だってあんたたちがあまりにも分からず屋だったから。」
「お陰で心を取り戻せた。感謝する。」
「感謝するって、その上からものを言う態度、相変わらずなんだから!」
クンツァイトは小さく口端を上げる。そして立ち上がろうとする彼女を右腕で支えた。
当然のようにされた行為に、ヴィーナスの胸はドキリと高鳴る。
でも今ここで、ただの女に戻ることなんてできない。
「皆を起こさないと。最後まであの悪魔と戦う。
この国を…プリンセスを最後まで守るわ!」
戦士として
最期まで―――――
「独りで背負うな。私たちも力を貸すぞ。」
彼の触れている部分が熱くて、ヴィーナスは心が揺らぐ。
「クンツァイト…」
彼の強い意志の込められた瞳とぶつかる。
「元を辿れば、あの悪魔に気付かなかった私たちに責任がある。月を巻き込んでしまうことも本当なら無かったはずだ。
共に戦わせてくれ。いや、戦わなくてはいけない。」
ヴィーナス
君を守り、盾となろう
「ありがとう…。」
クンツァイト
私はやっぱり
どうしてもあなたが好きだ
「俺は…お前の傍をもう離れない。」
注意しないと聞き取れないほど小さくつぶやかれたその言葉は、確かに愛する彼女の耳に届き、その心を熱くした。
共に力を合わせても、あのとてつもなく大きな悪魔を倒すことなどできないと二人は分かっていた。
それでも戦士として最期まで、国を、主を、そして…大切な人を守るために戦う。
その気持ちを強く持ち、二人は仲間の元へ支え合いながら歩み寄って行った―――――
「クンツァイト…良かった…。
私が分かるのね…?」
涙を流して微笑み、彼の目の前まで辿り着くと、力尽きて座り込む。
小さく悲鳴を上げて左足を押さえる彼女を見るなりクンツァイトは顔を青ざめた。
「ヴィーナス大丈夫か!?」
「あはは!折れてるわコレ。」
明るく言う彼女がむしろ痛々しくて、クンツァイトは唇をぎゅっと噛み締めて上半身を起こす。
「笑い事ではないだろ!
すまない。王子側近四天王である私が、奴らの術中に嵌まってしまうとは…!!」
邪な存在…奴はいつの間にか地球に入り込み、私たちの心の中にまで侵入してきた
強い精神力を自負していたはずなのに、なんてザマだ…
彼女達をこんなに痛め付けてしまうとは…!!
「クンツァイト!もう自分を責めない!」
ヴィーナスは四天王リーダーの目を真っ直ぐに見つめて言った。
黙って見つめ返すクンツァイトに今度は少し顔を赤らめて、続けて話す。
「真面目なところは好きだけど、真面目すぎるのはどうかと思うわよ?」
「ヴィーナス…」
自分を慰め、想ってくれる彼女を愛しいと思った。
「それよりも、あなたは大丈夫?私たち、かなり強力にお灸を据えたから…。」
クンツァイトは言われて体を起こそうとする。すると支えていた左肘に激痛が走った。
痛みに顔をしかめていると、「ああやっぱり…」と、心配そうにボソッと言う彼女の声が聞こえた。
「…確かに。これはかなり効いたな…。左腕はしばらく使い物にならんだろう。」
クンツァイトは力無く笑う。つられてヴィーナスも苦笑した。
「ごめんね…。だってあんたたちがあまりにも分からず屋だったから。」
「お陰で心を取り戻せた。感謝する。」
「感謝するって、その上からものを言う態度、相変わらずなんだから!」
クンツァイトは小さく口端を上げる。そして立ち上がろうとする彼女を右腕で支えた。
当然のようにされた行為に、ヴィーナスの胸はドキリと高鳴る。
でも今ここで、ただの女に戻ることなんてできない。
「皆を起こさないと。最後まであの悪魔と戦う。
この国を…プリンセスを最後まで守るわ!」
戦士として
最期まで―――――
「独りで背負うな。私たちも力を貸すぞ。」
彼の触れている部分が熱くて、ヴィーナスは心が揺らぐ。
「クンツァイト…」
彼の強い意志の込められた瞳とぶつかる。
「元を辿れば、あの悪魔に気付かなかった私たちに責任がある。月を巻き込んでしまうことも本当なら無かったはずだ。
共に戦わせてくれ。いや、戦わなくてはいけない。」
ヴィーナス
君を守り、盾となろう
「ありがとう…。」
クンツァイト
私はやっぱり
どうしてもあなたが好きだ
「俺は…お前の傍をもう離れない。」
注意しないと聞き取れないほど小さくつぶやかれたその言葉は、確かに愛する彼女の耳に届き、その心を熱くした。
共に力を合わせても、あのとてつもなく大きな悪魔を倒すことなどできないと二人は分かっていた。
それでも戦士として最期まで、国を、主を、そして…大切な人を守るために戦う。
その気持ちを強く持ち、二人は仲間の元へ支え合いながら歩み寄って行った―――――
