晃とまことの場合(+その他)


「あきらは~…強いんだ…」

家に戻りベッドへ横にすると寝言を零すまこと。

夢の中でも必死な妻が可愛すぎて。俺は額にキスをして「ありがとな」と囁いた。

とりあえず想像していたもっと大変な事態にはあの場でならなくて良かった。
なんて思っていた数秒後。

「あーーもーーーっ!!あっつい!!!」

「へ?」

突然の叫びに振り向けば、まことは寝ぼけながら着ていた服をポイポイと脱ぎだしていた。

や…やっぱり始まった。

どんな形にしろ愛しい妻のストリップは夫の俺としては願ったり叶ったりだ。だけど、これだから外では酒の量は気を付けてもらわないと困る。

全部脱いで満足したのか再びベッドに潜り込んでへにゃっと笑うとすやすやと眠り始めた。

まーこーとー

お前それは生殺しだろ。○○見えてるし。

俺に何されても文句言えないぞ。

そうやって、肩に手をかけようとした時だった。

「あきらは…強いんだ。喧嘩も…酒も…。だけど…一番強いのは…心。優しいっていうのは…一番強いことなんだって…思うから…」

「まこと…」

「だから馬鹿にすんなーーーーっっ!」

「いっってっ!!」

まことの言葉に胸を鳴らすのも束の間。再び叫びを上げて寝返りを打った彼女の腕が俺の顔にクリティカルヒットしてベッドの淵に転がった。

恨めしく彼女を見れば幸せそーに眠ってて。

寝込みを襲うには軽く罪悪感を覚えてしまいそうなほどの無防備で無邪気な寝顔。

だから、そうだ。起き抜けに襲おう。

そう決めた俺はもう一度ちゃんと布団を掛けてやり、今度は唇にキスをした。

「おやすみ」

とりあえず俺はシャワーだな。あと、まことには襲う前に外での酒の飲みすぎは禁止ってしっかり約束しないと。

「こんな綺麗な体、ぜってー他の奴には見せねえし。」

またしても眠りながらへにゃりと笑ったまことに溜息混じりに微笑むと、寝室のドアを閉めた。






おわり
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