キミが幸せなら(アルルナ)

ずっと昔から側にいて

しっかり者で賢くて

のんびりなボクをいつも叱ってはいたけれど必ずフォローもしてくれる優しいキミだから


キミを守ってくれる頼もしいナイトが現れたのなら、ボクはそれを喜ばなくちゃいけないよね





『30世紀にダイアナちゃんがいるからって安心してちゃダメよ!!』

美奈の言葉を思い出す

最近ルナは認めたくはないんだけど…どうやら恋…をしたらしい。

そりゃボク達はいつも一緒にはいたけれど特に「好きだ」とか「付き合おう」とか今更すぎて言わないでいた。

…いたけれども。

ボクの気持ちなんて月にいた頃からとっくにルナに伝わってると思っていた。



ボク達の間には誰も入れない絆みたいなものがあるんだと思っていたけれど…やっぱり違ったのだろうか?

ルナが幸せならボクは応援するしかないのかな。

でもそれって…

悲しすぎるよなぁ…



美奈の家から飛び出して誰もいない司令室で、ボクはずっとこんな調子で悶々としていた。

誰もいない――

ルナはそう、彼のトコロに今日も行ってるんだ。

その事実がボクを更に落ち込ませる


「もうパパちゃまったら!しっかりしてください!!」

突然の声にボクは勢い良く顔を上げる。

そこには声の主のダイアナと衛が立っていた。

いつにないツーショットに少し驚いたが、未来の娘にまで叱られる自分が情けなくて再び視線を落としてしまう。
1/3ページ
スキ