もう一度あなたに会いたくて(エンセレ)
初めて地球に降り立ったあの日、私は会いたくて会いたくてたまらなかった彼にようやく会うことが出来た。
私を見つめる蒼い瞳
手首を掴む大きな力強い手
優しい声
その全てが想像していたよりもずっとずっと温かくて、泣きそうなほど胸が震えた。
でも私の額の印を見たときの彼の一瞬の表情の変化を見逃すことは出来なかった。
それは私たちの距離を。真実を受け止めなければいけないと思った瞬間でもあったの。
戸惑う彼を一人残して私はやっとの思いでそこから逃げ出した。
私たちはこんな風に出会ってはいけなかったのに
けれど運命は
私の抑えようも無い高鳴る鼓動と共に、動き出してしまったの。