moonlight(まもうさ※死ネタ)






公園のベンチには珍しく彼女が先に座ってる。




目隠しして驚かせてみようか。



それとも普通に声を掛けようか。





いや、やっぱり






背後から彼女の頬にキスを落とす。





「うさこ、おまたせ。」



俺の言葉に、あの頃と全く変わらぬ微笑みを向ける彼女。



そんな生涯の恋人に柔らかくキスをする。







並んで手を繋いで歩き出す。


すると、幸福な白い世界がそっと優しく俺達を包んでいった―――――――











おわり
4/4ページ
スキ