beside U(まもうさ)
まもちゃんと晴れて恋人同士になれてもう少しで一ヶ月。
出会って間もない頃に喧嘩してばかりだったのが嘘みたいにラブラブな毎日。
ほっとくと授業中でもにやけちゃうから気を付けなくちゃ。
でもでも…
今朝のキスのこととか
「うさこ」って呼ぶ低い声とか
思い出したらどうしたって顔が緩んじゃうよー。
私が完全に妄想モードに入ってしまっていると、後ろの席のなるちゃんがつついてきてて小声で私の名を呼ぶ。
「うさぎ。うさぎったら!」
「月野さん!!」
「うわ!!は…はい~!!」
英語の春田に怒鳴られて驚き、声をひっくり返しながら返事をして音をたてて立つ。
「次の和訳、してみなさい。」
「わ…わかりません…。」
「またあなたは!罰として放課後廊下の掃除!!」
「えーー!?何でー!?」
私が信じられないという不満を込めて大声で反論する。
「何でじゃありません。分かりましたね?」
春田は圧倒的な迫力でひと睨み。
「う…はーい…。」
最悪だ…。
今日は補習もないから早く行けるってまもちゃんに約束したのにー!
私は座ると大きな溜め息をついて、教科書を前に広げて顔を隠しつつ春田を恨みがましく見つめた。
あーあ…まもちゃんと同じ学校だったら良かったのに。そしたら、休み時間ごとに会えるし、お昼ご飯も一緒に食べられるし帰りの時間ももっと長く一緒にいられるのにな…。
私はノートに無意識に
「会いたい」
そう書きながらいくら願っても仕方のないことを思ってまた溜め息をついた――――
出会って間もない頃に喧嘩してばかりだったのが嘘みたいにラブラブな毎日。
ほっとくと授業中でもにやけちゃうから気を付けなくちゃ。
でもでも…
今朝のキスのこととか
「うさこ」って呼ぶ低い声とか
思い出したらどうしたって顔が緩んじゃうよー。
私が完全に妄想モードに入ってしまっていると、後ろの席のなるちゃんがつついてきてて小声で私の名を呼ぶ。
「うさぎ。うさぎったら!」
「月野さん!!」
「うわ!!は…はい~!!」
英語の春田に怒鳴られて驚き、声をひっくり返しながら返事をして音をたてて立つ。
「次の和訳、してみなさい。」
「わ…わかりません…。」
「またあなたは!罰として放課後廊下の掃除!!」
「えーー!?何でー!?」
私が信じられないという不満を込めて大声で反論する。
「何でじゃありません。分かりましたね?」
春田は圧倒的な迫力でひと睨み。
「う…はーい…。」
最悪だ…。
今日は補習もないから早く行けるってまもちゃんに約束したのにー!
私は座ると大きな溜め息をついて、教科書を前に広げて顔を隠しつつ春田を恨みがましく見つめた。
あーあ…まもちゃんと同じ学校だったら良かったのに。そしたら、休み時間ごとに会えるし、お昼ご飯も一緒に食べられるし帰りの時間ももっと長く一緒にいられるのにな…。
私はノートに無意識に
「会いたい」
そう書きながらいくら願っても仕方のないことを思ってまた溜め息をついた――――