空に掛かる橋(まもうさちび)

くもりの日。




30世紀にいたころは、そんなに好きじゃなかった。




晴れでもなく雨でもない、中途半端な天気。




それは…大人に成長もせず、額に三日月の印もない…半端なあたしのことを思い起こさせてしまうから。



あたし自身にもずっと日が差さないような気がしていたんだ―――――
3/5ページ
スキ