空に掛かる橋(まもうさちび)
くもりの日。
30世紀にいたころは、そんなに好きじゃなかった。
晴れでもなく雨でもない、中途半端な天気。
それは…大人に成長もせず、額に三日月の印もない…半端なあたしのことを思い起こさせてしまうから。
あたし自身にもずっと日が差さないような気がしていたんだ―――――
30世紀にいたころは、そんなに好きじゃなかった。
晴れでもなく雨でもない、中途半端な天気。
それは…大人に成長もせず、額に三日月の印もない…半端なあたしのことを思い起こさせてしまうから。
あたし自身にもずっと日が差さないような気がしていたんだ―――――