空に掛かる橋(まもうさちび)

晴れの日―――

昔はあまり好きじゃなかった。


俺は6歳の誕生日に両親と記憶を無くしたあの日から、ずっと心に影を抱いて…銀水晶の夢を見てからは、夜に記憶を探しにさ迷った。


そんな俺にも陽の光が降り注ぐなんて


許せないような


やるせないような


どうしようもない気持ちがしたから――――




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