ねえまもちゃん(まもうさ)
「まもちゃんの彼女で、まもちゃんのことが好きなオンナ…だよ。」
急にまもちゃんの表情が真剣になる。それはさっき一瞬見えた…多分、オトコの顔で…
「だから…今日は…本じゃなくて…もっと近くで私を見て欲し…」
言い終わる前に、私はまたあなたの腕の中にいた。
視線を上げると、まもちゃんの顔が近づいてくる。あっという間にその深い蒼に捕らえられて、キスされた。
それは今までの優しいキスとは違って、激しく求めるような口付けで…。
私は頭がクラクラしたまま、必死に呼吸を合わせようとしたけれど上手くいかなくて。真っ赤になりながら苦しくなった時、熱い吐息と共にやっと解放された。
「ま…もちゃん…?」
「そんな事言って…知らないからな…?」
その、甘い甘い声に私は更に顔が赤くなっていく。そしてまたぎゅうっと抱き締められられると、まもちゃんの心音がドクドク響いてきた。
「俺はうさこのこと子どもだなんて…思ってない。もちろん、大事にしたいからうさこのペースに合わせてたのもあるけど。俺はそれだけでも十分幸せだったんだ。」
私は腕の中でコクコク頷く。私と…同じ気持ちで、幸せって思ってくれてたんだね…。
「子どもだって思ってないからこそ、どうにかしちまわないようにしてたのに…。」
ボソッと呟いた言葉にドキン!と胸が鳴る。
私は何も言えず、またギュッとしがみつく。
「…いいのか?」
私は恥ずかしくって、やっとの思いで、とてもとても小さな声でうんと返すとまもちゃんは困ったような、苦しいような、そしてどこか怯えたような心細い顔をして私の両頬を包み込んだ。
「うさこ。意味、分かってる…?」
「うん。分かってるよ…わたしのこと、見て?まもちゃん…」
その両手に私の手を添えてきゅっと掴むと、目元を赤くして一層苦しそうな顔をしたまもちゃんは、フワッとお姫様抱っこをして無言で寝室へ向かって行く。
ゆっくりと柔らかな場所に降ろされると、私のことを優しく抱き締めてくれた。
大好きな、おひさまの匂い。
「うさこ…」
私を幸せにしてくれる言葉を続けて紡いでくれて、胸がいっぱいになってしまって彼の背中に腕を回した。
その後は…
二人だけの秘密。
おわり
急にまもちゃんの表情が真剣になる。それはさっき一瞬見えた…多分、オトコの顔で…
「だから…今日は…本じゃなくて…もっと近くで私を見て欲し…」
言い終わる前に、私はまたあなたの腕の中にいた。
視線を上げると、まもちゃんの顔が近づいてくる。あっという間にその深い蒼に捕らえられて、キスされた。
それは今までの優しいキスとは違って、激しく求めるような口付けで…。
私は頭がクラクラしたまま、必死に呼吸を合わせようとしたけれど上手くいかなくて。真っ赤になりながら苦しくなった時、熱い吐息と共にやっと解放された。
「ま…もちゃん…?」
「そんな事言って…知らないからな…?」
その、甘い甘い声に私は更に顔が赤くなっていく。そしてまたぎゅうっと抱き締められられると、まもちゃんの心音がドクドク響いてきた。
「俺はうさこのこと子どもだなんて…思ってない。もちろん、大事にしたいからうさこのペースに合わせてたのもあるけど。俺はそれだけでも十分幸せだったんだ。」
私は腕の中でコクコク頷く。私と…同じ気持ちで、幸せって思ってくれてたんだね…。
「子どもだって思ってないからこそ、どうにかしちまわないようにしてたのに…。」
ボソッと呟いた言葉にドキン!と胸が鳴る。
私は何も言えず、またギュッとしがみつく。
「…いいのか?」
私は恥ずかしくって、やっとの思いで、とてもとても小さな声でうんと返すとまもちゃんは困ったような、苦しいような、そしてどこか怯えたような心細い顔をして私の両頬を包み込んだ。
「うさこ。意味、分かってる…?」
「うん。分かってるよ…わたしのこと、見て?まもちゃん…」
その両手に私の手を添えてきゅっと掴むと、目元を赤くして一層苦しそうな顔をしたまもちゃんは、フワッとお姫様抱っこをして無言で寝室へ向かって行く。
ゆっくりと柔らかな場所に降ろされると、私のことを優しく抱き締めてくれた。
大好きな、おひさまの匂い。
「うさこ…」
私を幸せにしてくれる言葉を続けて紡いでくれて、胸がいっぱいになってしまって彼の背中に腕を回した。
その後は…
二人だけの秘密。
おわり