⭐︎☆🌙まもうさで、四つの季節🌏☆⭐︎
Summer 『溶けないアイス』
「あちー」
放課後にいつものように待ち合わせていた私たちは、コンビニに寄って近くの公園の木陰のベンチでアイスを食べていた。
まもちゃんはそう言いながら汗を拭って、カップのチョコアイスを食べているけれど、なんだか目が離せない。
男の人のひとくちって大きいんだなぁ、だとかチョコが大好きなまもちゃんカワイイ♡ だとか平和なことを思っていたはずなのに。
首筋を伝う汗を手の甲で無造作に拭ったり、いつもは涼しげな目元が夏の暑さで少しだけピンクだったり。そんなところに目がいってしまって、どうしてだか胸のドキドキが収まらなくなる。
「うさ?」
ばちんっと目が合って慌てちゃう。
ど、どどどどうしよっ! じっと見てたのバレてた? はずかしーよーっ
「え?! あ、あついよねー」
「じゃなくて、それ。たれてるぞ」
長い指で私の手元を差す先を見ると。スプーンのアイスが溶けて手首にまでたれてしまっていた。
「わっほんとだ! やだもー!」
※※※
俺が指摘すると慌ててそう言う彼女に苦笑する。
というか、食べてる時に視線感じたんだよな……。
チョコアイスも食べたかったんだろうか?
なんて思ったけれど、真っ赤な顔しているのを見て何となく違う気がした。
え? つまりそれは……?
胸の中が騒がしさを増す中で慌てるうさを見ていると、ストロベリーアイスが垂れてしまった手首を小さな舌でぺろっと舐め取った。そんな姿に思わずビクッとなり視線を外す。
危うく何かを想像してしまいそうになり、頭を軽く振った。
しかし今度は汗で後れ毛がはり付いたうなじが見えてしまい酷く落ち着かない。
夏の日差しから隠れるように木の下で、白いうなじがちらちらと木漏れ日を受けて揺れている。
「まもちゃん?」
「うわっはい!」
唐突に呼ばれて無意味に声を上げて答えたら体も大きく揺れていたらしく。その拍子にそれはもう鮮やかにアイスのカップが宙返りをし、器用に俺の膝の上にビシャっと落ちた。
「だ、大丈夫まもちゃん!」
「あ、ああ。すまん、何やってんだろうな俺」
ははと誤魔化し笑いをしつつポケットのティッシュを出していると、それよりも早くカップをベンチに置いてハンカチを取り出したうさがアイスを拭き取ろうとズボンにあててきた。
「いや、待てうさ…!」
「だってシミになっちゃうよ」
「いーから!」
「もうまもちゃんてば、じっとして!」
やばい。とある場所に絶妙に当たりそうになっている。阻止しないと色々まずい。
「やめろ! うさ、どこ拭いてるのか分かってんのか?」
「へっ?!」
何かに気付いた彼女はみるみる全身を真っ赤にしていく。
あーー、全く。
「あの、その、ごめんなさい……」
適当に自分でティッシュで拭くと、俺も引かない熱を持て余しながら「いーよ」とぶっきらぼうに答える。
「……あのさ」
「え?」
「うちくる?」
「えと、まもちゃんち?」
「うん。着替えたいのもあるけど、アイスならうちにもあるし……エアコンも。ここよりずっと涼しいぜ」
そこで熱のこもった視線を交わらせれば、小さく頷くうさが、これまた小さな声で返事をした。
「……いく」
そんな彼女にキスをする。
家にあるアイスの出番はおそらくないのだろうな…と、ぼんやり思いながら。
「あちー」
放課後にいつものように待ち合わせていた私たちは、コンビニに寄って近くの公園の木陰のベンチでアイスを食べていた。
まもちゃんはそう言いながら汗を拭って、カップのチョコアイスを食べているけれど、なんだか目が離せない。
男の人のひとくちって大きいんだなぁ、だとかチョコが大好きなまもちゃんカワイイ♡ だとか平和なことを思っていたはずなのに。
首筋を伝う汗を手の甲で無造作に拭ったり、いつもは涼しげな目元が夏の暑さで少しだけピンクだったり。そんなところに目がいってしまって、どうしてだか胸のドキドキが収まらなくなる。
「うさ?」
ばちんっと目が合って慌てちゃう。
ど、どどどどうしよっ! じっと見てたのバレてた? はずかしーよーっ
「え?! あ、あついよねー」
「じゃなくて、それ。たれてるぞ」
長い指で私の手元を差す先を見ると。スプーンのアイスが溶けて手首にまでたれてしまっていた。
「わっほんとだ! やだもー!」
※※※
俺が指摘すると慌ててそう言う彼女に苦笑する。
というか、食べてる時に視線感じたんだよな……。
チョコアイスも食べたかったんだろうか?
なんて思ったけれど、真っ赤な顔しているのを見て何となく違う気がした。
え? つまりそれは……?
胸の中が騒がしさを増す中で慌てるうさを見ていると、ストロベリーアイスが垂れてしまった手首を小さな舌でぺろっと舐め取った。そんな姿に思わずビクッとなり視線を外す。
危うく何かを想像してしまいそうになり、頭を軽く振った。
しかし今度は汗で後れ毛がはり付いたうなじが見えてしまい酷く落ち着かない。
夏の日差しから隠れるように木の下で、白いうなじがちらちらと木漏れ日を受けて揺れている。
「まもちゃん?」
「うわっはい!」
唐突に呼ばれて無意味に声を上げて答えたら体も大きく揺れていたらしく。その拍子にそれはもう鮮やかにアイスのカップが宙返りをし、器用に俺の膝の上にビシャっと落ちた。
「だ、大丈夫まもちゃん!」
「あ、ああ。すまん、何やってんだろうな俺」
ははと誤魔化し笑いをしつつポケットのティッシュを出していると、それよりも早くカップをベンチに置いてハンカチを取り出したうさがアイスを拭き取ろうとズボンにあててきた。
「いや、待てうさ…!」
「だってシミになっちゃうよ」
「いーから!」
「もうまもちゃんてば、じっとして!」
やばい。とある場所に絶妙に当たりそうになっている。阻止しないと色々まずい。
「やめろ! うさ、どこ拭いてるのか分かってんのか?」
「へっ?!」
何かに気付いた彼女はみるみる全身を真っ赤にしていく。
あーー、全く。
「あの、その、ごめんなさい……」
適当に自分でティッシュで拭くと、俺も引かない熱を持て余しながら「いーよ」とぶっきらぼうに答える。
「……あのさ」
「え?」
「うちくる?」
「えと、まもちゃんち?」
「うん。着替えたいのもあるけど、アイスならうちにもあるし……エアコンも。ここよりずっと涼しいぜ」
そこで熱のこもった視線を交わらせれば、小さく頷くうさが、これまた小さな声で返事をした。
「……いく」
そんな彼女にキスをする。
家にあるアイスの出番はおそらくないのだろうな…と、ぼんやり思いながら。