べいびーぱにっく☆
『うさぎちゃん!敵が現れたわ!!』
通信機で仲間から呼び出される。
「分かった!」
勢いよく立ち上がるうさぎだったが、慣れない育児が祟っているようでふらりとよろけ、それを衛が支えた。
「大丈夫か?」
「ん…平気。それよりもちびうさをお願い。」
「…分かった。」
うさぎを心配する眼差しは変わらないが、今はそれよりもか弱い赤ん坊を守らなくてはいけないと思い頷いた。
うさぎの後姿をちびうさは泣きながらハイハイをして追っていく。それを背後から衛が抱き上げた。
「ちびうさ。大丈夫だから、泣かないでまもちゃんと待ってるのよ。」
そう言って笑顔を向けると、うさぎは衛の部屋から出て行った。
うさぎが閉めたドアを見つめる衛の横顔を見て、ちびうさは泣き出しそうな表情になる。
衛の顔には不安と守れない辛さが滲み出ていたから。
そしてソファーに戻ってぎゅっとちびうさを抱き締めると「大丈夫だよ」と自分に言い聞かせるように呟く彼に、ちびうさも答える代わりにしがみついた。
敵は容赦なくセーラー戦士たちに襲い掛かり、彼女たちも必殺技で応戦していた。
しかし、ペガサスが呼べないためにとどめを刺すことができず、戦士たちは体の動きを封じられてピンチを迎えてしまう。
「このままじゃ…!」
うさぎは目を閉じて銀水晶に願った。
お願い銀水晶!ちびうさを…あの子を元に戻してあげて…!!
ちびムーン!私たちはあなたが必要なの!!
衛の部屋ではいはいをして自分の銀水晶に向かうちびうさは、ブローチに触れて瞳を閉じた。
「ちびうさ?」
ちびうさの体がピンク色のオーラに包まれているのを見て驚く。
そしてそこに真っ白な強い輝きも加わって彼女を包み込んだ。
そして光が収まった頃には、セーラー戦士に変身しているちびうさが立っていた。
「まもちゃん!あたしうさぎたちに呼ばれたの!だから銀水晶に祈りを込めたら元に戻れたよ!」
「ああ。良かった…!」
「行ってくる!すぐにセーラームーンたちを助けなきゃ。」
「俺も一緒に行く。」
「うん!行こう!!」
そして二人はセーラームーンたちが待つ場所に駆け出した。
「みんな!!」
「ちびムーン!タキシード仮面!」
タキシード仮面は薔薇を投げ戦士たちに絡みつく蔦をスパッと鮮やかに切り離してみせる。
そして無事にペガサスを呼び出しセーラームーンの技が敵に命中して勝利することが出来たのだった。
「も~!なんで元に戻っちゃったの~!?パラパラ帰る!」
自分の掛けた術が簡単に解かれてしまい不機嫌になった彼女は、さっさとアジトに帰ってしまった。
「ちびムーン!良かった!」
セーラームーンは駆け寄って抱き締めた。
「まったく。あたしがいなくちゃ全然駄目なんだから!」
「はいはい言ってなさい。」
元の姿に戻った喜びで、うさぎはいつもより寛大な態度でちびうさの頭を撫でていた。
ほんとは、もう少し、うさぎとまもちゃんのあかちゃんになってても良かったんだけど。
ちびうさは秘かにそう思う。
自分のために一生懸命に世話をする二人。うさぎの安心する匂い、衛の優しい瞳。それらはやはり昔に感じたものにとてもよく似ていたから。
だけど、やっぱりこのままが一番いい。
うさぎと衛と手をつなぐ帰り道、ちびうさは嬉しそうに二人を見る。
こうして手を繋いで一緒に歩くことは今の自分だから出来ることだから。
「うさぎ、いつかあたしが産まれてきたら、もっとしっかりしてよね。」
ちびうさに不意に言われうさぎは前にこけそうになりちびうさを睨む。
「なーによそれ!?しっかりお世話してたでしょ?」
「まもちゃんはね。」
「ははは。」
衛は相変わらずの二人のやり取りにほっとしながらも苦笑する。
「でも…」
ちびうさは頬を染めながらもう一度うさぎを見る。
「ありがと。」
小さく呟かれたその言葉に二人は微笑む。
やっぱりうちの子が一番可愛い。
そんな風に思うのだった。
おわり
通信機で仲間から呼び出される。
「分かった!」
勢いよく立ち上がるうさぎだったが、慣れない育児が祟っているようでふらりとよろけ、それを衛が支えた。
「大丈夫か?」
「ん…平気。それよりもちびうさをお願い。」
「…分かった。」
うさぎを心配する眼差しは変わらないが、今はそれよりもか弱い赤ん坊を守らなくてはいけないと思い頷いた。
うさぎの後姿をちびうさは泣きながらハイハイをして追っていく。それを背後から衛が抱き上げた。
「ちびうさ。大丈夫だから、泣かないでまもちゃんと待ってるのよ。」
そう言って笑顔を向けると、うさぎは衛の部屋から出て行った。
うさぎが閉めたドアを見つめる衛の横顔を見て、ちびうさは泣き出しそうな表情になる。
衛の顔には不安と守れない辛さが滲み出ていたから。
そしてソファーに戻ってぎゅっとちびうさを抱き締めると「大丈夫だよ」と自分に言い聞かせるように呟く彼に、ちびうさも答える代わりにしがみついた。
敵は容赦なくセーラー戦士たちに襲い掛かり、彼女たちも必殺技で応戦していた。
しかし、ペガサスが呼べないためにとどめを刺すことができず、戦士たちは体の動きを封じられてピンチを迎えてしまう。
「このままじゃ…!」
うさぎは目を閉じて銀水晶に願った。
お願い銀水晶!ちびうさを…あの子を元に戻してあげて…!!
ちびムーン!私たちはあなたが必要なの!!
衛の部屋ではいはいをして自分の銀水晶に向かうちびうさは、ブローチに触れて瞳を閉じた。
「ちびうさ?」
ちびうさの体がピンク色のオーラに包まれているのを見て驚く。
そしてそこに真っ白な強い輝きも加わって彼女を包み込んだ。
そして光が収まった頃には、セーラー戦士に変身しているちびうさが立っていた。
「まもちゃん!あたしうさぎたちに呼ばれたの!だから銀水晶に祈りを込めたら元に戻れたよ!」
「ああ。良かった…!」
「行ってくる!すぐにセーラームーンたちを助けなきゃ。」
「俺も一緒に行く。」
「うん!行こう!!」
そして二人はセーラームーンたちが待つ場所に駆け出した。
「みんな!!」
「ちびムーン!タキシード仮面!」
タキシード仮面は薔薇を投げ戦士たちに絡みつく蔦をスパッと鮮やかに切り離してみせる。
そして無事にペガサスを呼び出しセーラームーンの技が敵に命中して勝利することが出来たのだった。
「も~!なんで元に戻っちゃったの~!?パラパラ帰る!」
自分の掛けた術が簡単に解かれてしまい不機嫌になった彼女は、さっさとアジトに帰ってしまった。
「ちびムーン!良かった!」
セーラームーンは駆け寄って抱き締めた。
「まったく。あたしがいなくちゃ全然駄目なんだから!」
「はいはい言ってなさい。」
元の姿に戻った喜びで、うさぎはいつもより寛大な態度でちびうさの頭を撫でていた。
ほんとは、もう少し、うさぎとまもちゃんのあかちゃんになってても良かったんだけど。
ちびうさは秘かにそう思う。
自分のために一生懸命に世話をする二人。うさぎの安心する匂い、衛の優しい瞳。それらはやはり昔に感じたものにとてもよく似ていたから。
だけど、やっぱりこのままが一番いい。
うさぎと衛と手をつなぐ帰り道、ちびうさは嬉しそうに二人を見る。
こうして手を繋いで一緒に歩くことは今の自分だから出来ることだから。
「うさぎ、いつかあたしが産まれてきたら、もっとしっかりしてよね。」
ちびうさに不意に言われうさぎは前にこけそうになりちびうさを睨む。
「なーによそれ!?しっかりお世話してたでしょ?」
「まもちゃんはね。」
「ははは。」
衛は相変わらずの二人のやり取りにほっとしながらも苦笑する。
「でも…」
ちびうさは頬を染めながらもう一度うさぎを見る。
「ありがと。」
小さく呟かれたその言葉に二人は微笑む。
やっぱりうちの子が一番可愛い。
そんな風に思うのだった。
おわり