べいびーぱにっく☆
デッドムーンサーカス団のテントの中では、アマゾネスカルテットが前回もセーラー戦士に敗北を喫し、ジルコニアに手酷く咎められていた。
ようやくジルコニアに解放されて自分達の部屋に戻ってくると、まず不満を漏らしたのは床にどかりとあぐらをかいたジュンジュンだった。
「まったくあの婆さんの説教は毎度毎度長すぎるぜ。」
「本当ですわん。年寄りは話が長くなるっていいますけど。ああいう年の取り方だけはしたくないですわね。」
セレセレが鏡を見ながら前髪をいじって僅かに頬を膨らます。
「パラパラもずーっと子どもがいいー♪」
手を挙げて元気に言う水色の髪の少女は表情までもあどけない。
「全く。あんたはいつも能天気ね。」
愛用の鞭をぱんっと手に持ちながら心の底から呆れたようにベスベスは溜め息を付いた。
「ホントだよなー。あーあ。あのペガサスさえ現れなきゃ勝てるのによ。ちびムーンの鈴を奪いたくても直前じゃなきゃ出てこないしなあ。」
「!いいこと思い付きましたわん。」
「何?セレセレ。」
セレセレの瞳がきらりと光ったのを見てベスベスは身を乗り出して聞く。
「うふふ。鈴を奪わなくてもペガサスが現れない方法♪そのためにはパラパラの妖力を少し借りますわよ?」
「ほぇ?」
急に自分に振られて訳も分からず食べていた菓子を落としながらパラパラは答え、それを見た残りの三人はやはり深い溜め息を付いたのだった。