100回のキスより一度の好き
「喧嘩したー? どうせまたすぐ仲直りするんでしょ?」
「しないもん! 今回はもう絶対絶対許さないんだからあ!!」
あたし、ルナ。額の三日月がトレードマークの黒猫よ。そしてこちらが私のご主人様のプリンセス…ううん、今は普通の女子高生してるうさぎちゃん。
ギャラクシアとの戦いも終わった平和な日々を、還ってきた友人たち、そして恋人である衛さんと幸せに送っているハズ、だったんだけど。
どういうわけか目にいっぱい涙を溜めて、クッションがはち切れそうなほどギュッと抱き締めて口をへの字に曲げちゃってる。
「何があったの。いいから話してみなさい」
「だってルナ怒るもん。それか、絶対あきれるもん」
「あたしに怒られるような自覚があるってことは、うさぎちゃんにもダメなとこがあるって認めてるってわけね?」
「う……」
言葉に詰まってちょっと経った頃。実は……と、ことのあらましを語り出して。聞いたあたしは、この二人は恋人同士ではあるけれど『夫婦喧嘩は猫も食わない』、いえ、犬も食わないをまざまざと実感するのだった。
「しないもん! 今回はもう絶対絶対許さないんだからあ!!」
あたし、ルナ。額の三日月がトレードマークの黒猫よ。そしてこちらが私のご主人様のプリンセス…ううん、今は普通の女子高生してるうさぎちゃん。
ギャラクシアとの戦いも終わった平和な日々を、還ってきた友人たち、そして恋人である衛さんと幸せに送っているハズ、だったんだけど。
どういうわけか目にいっぱい涙を溜めて、クッションがはち切れそうなほどギュッと抱き締めて口をへの字に曲げちゃってる。
「何があったの。いいから話してみなさい」
「だってルナ怒るもん。それか、絶対あきれるもん」
「あたしに怒られるような自覚があるってことは、うさぎちゃんにもダメなとこがあるって認めてるってわけね?」
「う……」
言葉に詰まってちょっと経った頃。実は……と、ことのあらましを語り出して。聞いたあたしは、この二人は恋人同士ではあるけれど『夫婦喧嘩は猫も食わない』、いえ、犬も食わないをまざまざと実感するのだった。