エンセレ政略結婚。
前途多難な新婚生活
「どうしていつも怒ってるの?」
「別に怒ってなどいませんよ。けれどあなたがそう見えると言うならば怒っているのでしょう」
「意地悪な言い方!ちゃんと目を見て話して!習わなかったの?」
「知っての通り両親は幼い頃に他界しまして。それに家中の者は私に逆らえないもので」
「そんなの!王失格よ!馬鹿な王様!」
「馬鹿で結構。しかしそんな王に嫁いできた貴方は更に馬鹿な妃なのでは?」
「もう!知らないっ」
(どうして頑なに私の事を見てくれないの?国が決めた結婚だったけど私たち、夫婦なのに)
(もう俺を正面から見るのはやめてくれ。これ以上気持ちがうまく隠せる自信がない)