第四話 繋ぐ未来
『レディ・セレニティ……そろそろ戻らなければ駄目ですよ』
エリュシオンの美しい緑の中で腰を下ろしている彼女の前髪をふわりと撫でて、エリオスはそう言った。
『エリオスは私ともっと一緒にいたくないの?』
そう問えば彼は黙って悲しげに微笑む。いつもそうやって答えないエリオスにプリンセスはついに瞳を涙で溢れさせた。
『私は、好きな人と……ずっとずっと一緒にいたいよ! そう思うのは、間違ってるの?』
肩を震わせながら言う彼女を見てエリオスはたまらず抱きしめた。
出会った頃の少女の面影を残しながらも立派なレディに成長したと思っていたが、根本的なところは何一つ変わっていない。
泣き虫で、一生懸命で、純粋で…
彼は改めてそう思うのと同時に、それらが惹かれた部分であることにも気付いて、愛しい人の体を更に強く抱きしめていた。
『エリ…オス…?』
突然の抱擁に顔を真っ赤にしてプリンセスは問いかける。
『キングにお願いしてみます』
少し声が掠れていたのは彼も泣きそうだったからかもしれない。
『パパに?』
『はい。僕を…クリスタルパレス付きの祭司にしてくださるように』
『でも、エリュシオンは?』
『大丈夫です。僕の力はクリスタルパレスの繁栄と共に成長しました。だからクリスタルパレスに僕自身が永住しても、エリュシオンとの均衡を保てるだけのパワーは備わっています』
『じゃあ……!』
嬉しそうに顔を上げて言う彼女に、彼もまた微笑んで頷く。
『僕も、ずっと……貴女の側にいたいです』
真っ直ぐな瞳で告げられたその言葉にプリンセスはつま先から頭のてっぺんまで『幸せ』というものに支配されていた。揺らめく瞳が交わった数秒後、彼らは触れ合うだけの甘いキスを交わしたのだった。
エリュシオンの美しい緑の中で腰を下ろしている彼女の前髪をふわりと撫でて、エリオスはそう言った。
『エリオスは私ともっと一緒にいたくないの?』
そう問えば彼は黙って悲しげに微笑む。いつもそうやって答えないエリオスにプリンセスはついに瞳を涙で溢れさせた。
『私は、好きな人と……ずっとずっと一緒にいたいよ! そう思うのは、間違ってるの?』
肩を震わせながら言う彼女を見てエリオスはたまらず抱きしめた。
出会った頃の少女の面影を残しながらも立派なレディに成長したと思っていたが、根本的なところは何一つ変わっていない。
泣き虫で、一生懸命で、純粋で…
彼は改めてそう思うのと同時に、それらが惹かれた部分であることにも気付いて、愛しい人の体を更に強く抱きしめていた。
『エリ…オス…?』
突然の抱擁に顔を真っ赤にしてプリンセスは問いかける。
『キングにお願いしてみます』
少し声が掠れていたのは彼も泣きそうだったからかもしれない。
『パパに?』
『はい。僕を…クリスタルパレス付きの祭司にしてくださるように』
『でも、エリュシオンは?』
『大丈夫です。僕の力はクリスタルパレスの繁栄と共に成長しました。だからクリスタルパレスに僕自身が永住しても、エリュシオンとの均衡を保てるだけのパワーは備わっています』
『じゃあ……!』
嬉しそうに顔を上げて言う彼女に、彼もまた微笑んで頷く。
『僕も、ずっと……貴女の側にいたいです』
真っ直ぐな瞳で告げられたその言葉にプリンセスはつま先から頭のてっぺんまで『幸せ』というものに支配されていた。揺らめく瞳が交わった数秒後、彼らは触れ合うだけの甘いキスを交わしたのだった。
